出版社内容情報
【解説】
本書は、19世紀末から現在までの異文化間コミュニケーション研究を概観するとともに、人間の「コミュニケーション行動の原理」に関する多彩なアプローチを紹介し、異文化間コミュニケーション学の立場から考察した。さらに、高い評価を得ている著者の「スキーマ理論」、ならびにスキーマ理論に基づいた調査・研究の成果を集大成した。
内容説明
本書では、これまでの異文化間コミュニケーション研究を概観すると共に、人間のコミュニケーションの行動原理についてどのような議論がされてきたのか、19世紀末から現在まで考察していく。しかし、本書で扱う人間のコミュニケーションの行動原理についての考察はこれまでに注目されたものすべてを網羅しているわけではない。異文化間コミュニケーション学の観点から重要と思われるものだけを取り上げ、異文化間コミュニケーション学の観点から説明を試みた。
目次
序章 異文化間コミュニケーションとは
第1章 これまでの異文化間コミュニケーション研究
第2章 コミュニケーション行動研究の源流
第3章 行動主義的アプローチへの批判
第4章 認知理論の台頭
第5章 スキーマ理論
第6章 文化的行動様式の獲得
第7章 異文化間コミュニケーション行動の認知的基盤
第8章 文化スキーマ分析
第9章 異文化間コミュニケーション研究の再考察
終章 異文化間コミュニケーションとはどのような現象なのか