出版社内容情報
戦争とは、現代の人類が直面する最も危険な脅威である。と同時に戦争は、現代の政治と経済、社会を形成してきた主要な影響の一つでもある。本書では、近代以降の戦争を幅広く取り上げ、その本質を多角的に検証する。
近代戦争とは何を意味するのか。近代戦争の原因とは何か。なぜ人々は近代戦争に身を投じるのか。戦争はどのような理由で終わるのか。戦争によって何を達成したのであろうか――
リチャード・イングリッシュは、ナショナリズムや国家、宗教、経済、帝国などの諸問題との関わりに焦点を当てて近代戦争を社会的なものとして分析し、戦争が政治と社会、経済に及ぼす複雑な影響を明らかにする。さらに、歴史的な枠組みから21世紀の対テロ戦争の失敗をあぶり出す。
本書は入門書であると同時に論争を刺激する書でもあり、近代戦争に関する我々の想定を検討し、それを歴史的現実という背景に照らして考察する。戦争経験の一次証言を含む、幅広い文献に基づいて、イングリッシュは近代戦争の起源と進化、ダイナミクス、現在の傾向について確かな説明を提供する。
内容説明
近代戦争とは、現代の人類が直面する最も危険な脅威のひとつである。本書では、ナショナリズム、国家、宗教、経済などと関連づけつつ、近代戦争が政治、社会、経済に及ぼす複雑な影響を考察する。戦争の定義、原因から、従軍動機、戦時経験、戦争の遺産、さらに最近の対テロ戦争の評価まで、多角的かつ周到に検証する。近代戦争をめぐる論争を刺激し、将来の研究を展望する1冊。
目次
第1章 定義(近代戦争とは何か;近代戦争を特徴づけるもの;小括)
第2章 原因(ナショナリズム;その他の原因;第一次世界大戦の事例;戦争の多様性と人の性;人々が戦う理由;戦争の終結;戦争の防止)
第3章 経験(戦争の恐怖;暴力の程度;戦争の多様な経験)
第4章 遺産(戦争の遺産;戦争の道徳性;歴史事例から見る戦争の成果;テロ対策の歴史的フレームワーク)
結論―戦争とテロリズム、将来の研究
著者等紹介
イングリッシュ,リチャード[イングリッシュ,リチャード] [English,Richard]
クイーンズ大学ベルファスト政治学教授および同大学の副学長補。アイルランド史およびナショナリズム、政治的暴力、テロリズムを専門とする政治史家。イギリス学士院、アイルランド王立アカデミー、イギリス王立歴史協会、エディンバラ王立協会等のフェロー。英帝国三等勲爵士(CBE)。受賞作多数
矢吹啓[ヤブキヒラク]
東京大学大学院人文社会系研究科欧米文化研究専攻(西洋史学)博士課程単位取得満期退学。キングス・カレッジ・ロンドン社会科学公共政策学部戦争研究科博士課程留学
石津朋之[イシズトモユキ]
防衛省防衛研究所戦史研究センター長。著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゴールドまであと940日
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やご
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