未来の戦死に向き合うためのノート

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未来の戦死に向き合うためのノート

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422300726
  • NDC分類 391.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

「未来の戦死に向き合うことは、語弊を恐れずに言えば、『ちょうどいい、節度ある、穏健な』戦死観を模索することでもあります。」――本書「はじめに」より。
敗戦による反戦平和の願いから、過去の「戦死」については、あらゆる角度やテーマから、絶え間なく議論し、学習することを自明としてきた戦後の日本。その一方で、「未来の戦死はありえない」という建て前のもと、市民社会にとって異質な存在、すなわち非合理な犠牲を要求せざるを得ない自衛隊員を直視せず、経済的な繁栄を享受してきたこともまた、まごうかたなき現実です。
しかし、近年のなし崩し的な制度改変によって、「戦死にどう向き合うか」が、もはや先延ばしにはできない課題として、急速に浮上してきています。反戦平和のために受け入れて議論すべきは、「過去と未来の戦死」ではないのか、と本書は問いかけるのです。 
映画《ゴジラ》のさまよえる英霊論や、知覧特攻平和記念会館のフィールドワークを踏まえた特攻死の自己啓発受容の分析、奈良女子大学や京都大学での現代学生との対話など、教育社会学者である著者独自の現代日本社会分析を織り込みながら、未来の戦死に「向き合う」ことから、「条件付きで受け入れる」ことを志向し、真に有効な戦争抑止の規範や倫理を構築していく、読み始めるとやめられないノートです。

【主な目次】
はじめに――戦死者を宙吊りにしないために
■第1章 「戦死にどう向き合うか?」――古くて新しい問い
1節 禁断の問い
2節 ゴジラはまたやってくる
3節 問いの更新
4節 過去の戦死と未来の戦死
■第2章 同胞の戦死を受け入れるための条件
1節 「戦死のリスク」論議で語られなかったこと
2節 「未来の戦死」を語る言葉の不在
3節 天秤にかけられた二つの戦死
4節 「祖国のために命を捧げる」という原点
■第3章 特攻の歴史と自己啓発(1)――現象編
1節 特攻の歴史はどのように受容されているか
2節 特攻の自己啓発的な受容
3節 研修場所に選ばれる知覧
 ――資料 「特攻による活入れ」事例一覧
■4章 特攻の歴史と自己啓発(2)――分析編
1節 なぜ活入れ言説が増加しているのか
2節 活入れ効果のメカニズム
3節 二〇〇〇年代に顕在化してきたこと
4節 記憶の継承から遺志の継承へ
■第5章 ポスト戦後七〇年の対立軸
1節 「特攻の自己啓発的な受容」仮説をめぐる反応
2節 「下からの感謝」の発露はとめられない
3節 私の立場――「下からの感謝」を悪用から護る
4節 研究者との対話①――蘭信三氏の批判論文
5節 研究者との対話②――日本オーラル・ヒストリー学会シンポジウム
6節 学生との対話――奈良女子大学での集中講義
おわりに――市ヶ谷と九段から遠く離れて
 ――付録 京都大学集中講義・補講――最終レポートを読んで

内容説明

「戦死はありえない」という、無責任な“戦後”に別れを告げるためのレッスン。

目次

はじめに―戦死者を宙吊りにしないために
第1章 「戦死にどう向き合うか?」―古くて新しい問い
第2章 同胞の戦死を受け入れるための条件
第3章 特攻の歴史と自己啓発(1)―現象編
第4章 特攻の歴史と自己啓発(2)―分析編
第5章 ポスト戦後七〇年の対立軸
おわりに―市ヶ谷と九段から遠く離れて
付録 京都大学集中講義・補講―最終レポートを読んで

著者等紹介

井上義和[イノウエヨシカズ]
1973年長野県松本市生まれ。松本深志高校から、京都大学工学部に進学するも、教育学部に転学部。竹内洋氏の薫陶をうけつつ大学院まで教育社会学を専攻。博士後期課程を1年で退学して京都大学助手。その後、関西国際大学を経て、帝京大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

5
日本人が戦死する/させられる可能性を論じておくべき、という主張には同意できる。ただその背景として、戦後の日本が戦死について考えることを「抑圧してきた」かのような前提が引っかかってしまい、どうにも入り込めなかった。文字通り目の前で無残な戦死の実態を見せつけられたからこそ、戦後日本では平和運動が一定の広まりを見せたのではなかったか。これを十把一絡げに「思考停止」「向き合わなかった」云々と決めつけるのは、それこそ日本史上最大の自虐ではないのかと疑ってしまう。2022/07/27

ichigomonogatari

4
集団的自衛権の行使容認や安保関連法制定に伴って、日本人(ほぼ自衛隊員)が戦死する可能性が大きくなった。今まで向き合ってこなかった戦死について、私たちは真剣に考えなくてはならないのでは、と著者は問いかける。一方で、2000年ごろから、日本で知覧を訪れ特攻の歴史を自己啓発に使うという動きが増えてきている。歴史認識から離れたところで大きく揺さぶられる感情、それが次の戦争への動機付けに悪用されてはいけない。戦争をしたいわけではない、でも、戦死を宙吊りにしたくないというパラドックス的な問題。2019/08/24

ミッキー

3
経験、知識には感情が伴う。そして、その背景は時代による正誤までつく。そして、それらが同一である内は良いが分離してしまった時、どう対処するのか。注意すべき視点が提示されます。参考になります。2019/07/13

taco

1
戦後70年が過ぎ、戦中派がいなくなることとと同時に、歴史的文脈から離れていく、特攻、戦死への理解。 自衛隊の存在、その死の受容、日本人社会は思考停止に陥っており、それを改めて、気づかさせてくれました。2019/12/31

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