内容説明
本書は世界の城と要塞をテーマに、先史時代から20世紀に至る各時代における城塞建築と防衛についてのさまざまな新技術を眺める世界一周の旅にお招きする。ケルト時代のアイルランドのダン・エンガス、中国の万里の長城、中東のアレッポ城、中世ヨーロッパのケルフィリー城、カルカソンヌの城塞都市、インカ時代のサクサイワマン、インドのマハラジャたちが建てたアンベールの城塞宮殿、築城家ヴァーバンが設計・建造したブレー城、刑務所に転用されたアルカトラズ、「大西洋の壁」の沿岸防衛建造物などを紹介する。
目次
ダン・エンガス―謎に包まれた先史時代の砦
エゴスティナ―「防衛」のためのギリシア芸術
万里の長城―一万里の長い壁
マサダ―ユダヤ人の抵抗の象徴
ゼノビア―ユーフラテス川に面したビザンティン帝国の城壁
クラック・デ・シュバリエ―十字軍が近東に築いた傑作
アレッポ城―アブラハムからアムルークの時代に至る天然の避難所
デルモンテ城―ゴシック美術とアラブ美術の融合が生んだ大理石建築の傑作
カルカソンヌ―城塞都市のお手本
ロンドン塔―イギリスの心臓部〔ほか〕
著者等紹介
スティルラン,アンリ[スティルラン,アンリ][Stierlin,Henri]
美術史、建築史家。美術書の著書多数。ジャーナリスト、写真家、出版者、ラジオ・テレビのプロデューサー。「大文明の比較者」といわれ、空間と風景のもつ意味を解釈するために、写真は遺跡のサイトの解読を補助する「知るための道具」と位置付け、つねに写真を利用する
森山隆[モリヤマタカシ]
大阪外国語大学スペイン語科卒。ソニー(株)を経て、ユネスコ本部(パリ)に勤務。1991年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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