出版社内容情報
ヨーロッパの祖、ケルト人の分布と文化、移動や争闘を示す142葉の地図と146項目の解説で、その歴史の全体像を提示する。
ヨーロッパの基層を成すケルト人の歴史と文化を、地図と解説によって辿る。ケルトの人々の分布と文化、移動や種々の争闘を示す142葉の地図と146項目の解説により、ケルトの歴史の全体像を提示。独特の感受性と表現力が創造した芸術と文化は,現代まで他民族にも言語を含めてケルト由来の豊かな影響を与えつづけている。ケルト各語の発音に沿う固有名詞の表記が稀有である。
目次から……はるか時の彼方から
ハルシュタット文化(紀元前750-450年)
ラ・テーヌ文化
ケルト人の交易
ケルト系言語
東方への進出
イベリア半島のケルト人
ヒベルニア──古代のアイルランド島
エラン・ヴァニン──マン島
ガリア・キサルピナの制圧
カエサルのガリア戦争
アレシアの包囲戦
ローマのブリタニア征服
ケルトの神々
アイルランドの修道院制度
ヴァイキング時代のアイリッシュ海
アングロ=ノルマンの侵攻
アイルランドのクロムウェル
現代のダブリン
ウェールズとスコットランド
フランスのブルターニュ人
戦うケルト人
ケルト系民族の大離散(ディアスポラ)
ケルトの遺産と未来
ケルトのデザイン
ケルトの音楽
分離独立の動き
ケルトの虎
新たな発見
目次
はるか時の彼方から
ハルシュタット文化(紀元前750‐450年)―交易の広がりと族長たちの富の美
丘砦―ケルトの「要塞都市」
ボヘミアの砦、ザーヴィスト
シャンパーニュのケルト人―東部フランスの古代ケルト文化
ラ・テーヌ文化―スイスの第2鉄器文化の遺跡
ケルト人の交易―錫・琥珀・塩・ワイン
墳墓の出土品
ケルト系言語―ヨーロッパ各地で展開したケルト語派
戦車墓―戦士と貴人のステイタス・シンボル〔ほか〕
著者等紹介
バーンズ,イアン[バーンズ,イアン] [Barnes,Ian]
英国ダービー大学歴史学科主任教授。サセックス大学、スウェーデンのストックホルム大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(ロンドン大学)で学ぶ。米合衆国、ノース・カロライナ大学(シャーロット)合衆国情報局客員教授
鶴岡真弓[ツルオカマユミ]
1952年生。早稲田大学大学院修了後、アイルランド、ダブリン大学トリニティー・カレッジ留学。デビュー作『ケルト/装飾的思考』(筑摩書房)により日本で初めてケルト芸術文化史を紹介し、ケルト・ブームの火付け役となる。立命館大学文学部教授を経て、現在、多摩美術大学芸術学科教授、同芸術人類学研究所・所長。ケルト美術文化ならびに、日本を含めたユーロ=アジア世界の装飾デザイン交流史の研究を進めている
桜内篤子[サクラウチアツコ]
1947年生。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。