出版社内容情報
【解説】
貴族を知らずしてイギリスを理解することはできない。経済事情や政治との関わり方,社交界の実態,ダンディズム発生の背景,贅を尽くした住まいや装い等,その実像を描く。
内容説明
ゆとりある精神、エレガントな生活とマナー。究極のダンディズムを追い求めた‘騎士の末裔たち’の知られざる日常を描く。
目次
第1章 イギリス貴族とは
第2章 イギリス貴族のダンディズム
第3章 趣味と権力―社交界の実態
第4章 イギリス貴族の邸宅
第5章 イギリス貴族の装い
第6章 貴族性の衰退
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
noémi
5
カバーの絵がすばらしい。黒コートにシルクハット、乗馬用の鞭を片手にさりげなく立つ姿には、貴族の威厳がはっきりと示されている。この本もダンディズムについて考察されているが、イギリス貴族をもっと広角的に観察している。ところで、いつも思っていたが、英国の建物は趣味がよろしくない。フランスはそれに較べるとずっと端正だ。なぜなのかはこれを読んで氷解した。貴族とは戦士の末裔であるため、高貴な象徴としてバーバリズムを愛好していた!マナーハウスの見取り図など詳細に示してあるので小説を読むときに非常に参考になるハズ。2011/09/17
青猫
0
資料として再読2009/12/23
中将(予備役)
0
貴族の服装やしきたりにも、遙か昔に遡ることと、近代以降の社会の変化の影響を受けたことの両方が混ざっていると知った。憧れる貴族らしさが失われた現代を残念に思う。(ロイド・ジョージが嫌いになった。)2018/02/14