内容説明
1世紀から中世末期にかけて、古代の呪術文字であるルーン文字が碑文などに残され、ヨーロッパ大陸やその周辺地域で広く発見されている。その豊かな歴史のなかで、ルーン文字はさまざまな目的で用いられてきた。ルーン文字は実用的な目的で、あるいは呪術を目的として、数多くの遺物に刻まれた。そして暗号、謎かけ、詩などのかたちで、神託をたまわる道具、呪術的なシンボル、暦として使われてきた。職人や石工たちの記録としてメッセージを伝えたように、ルーンは個人でも使われ、また古い落書きにも見られる。本書では、その魅力的な例をいくつか紹介した。
目次
ルーン文字の起源
アングロ=サクソンのルーン詩
ルーン詩
ルーン文字:フソルク
ルーン文字対照表
ルースウェルの十字架
ビューカッスルの十字架
ファルストーンの石碑
カークヒートンの石碑
聖ポール大聖堂の石棺
キルバーの石碑
アンドレアス3世の石碑
メイズ・ホウの墳墓(No.9)
メイズ・ホウの墳墓(No.20)
ノロ鹿の距骨
アルの骨壺
ハンターストンのブローチ
フランクスの小箱
魔よけの指輪
テムズ河の装飾品
テムズ河の短剣
サットンの銀盆
対称的な格子という仮説
敷詰めパズル
ルーン文字の意味と象徴
イギリスにおける民族の移動
著者等紹介
ジョンソン,ポール[ジョンソン,ポール][Johnson,Paul]
作家、古代史研究家。ルーン文字や妖精伝説が専門
藤田優里子[フジタユリコ]
英文訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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