「知の再発見」双書
ドガ―踊り子の画家

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422212166
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0371

出版社内容情報

パリを舞台に優雅な絵画を数多く描き、「踊り子の画家」と呼ばれたドガ。その代表作とともに、天才画家の全貌を紹介する。

19世紀後半から20世紀初頭のパリで活躍したエドガー・ドガは、のちに「踊り子の画家」と呼ばれるように優雅な絵画を数多く描いた。ドガは印象派に分類されることもあるが、構図など制作の基盤はあくまでもルネサンスの巨匠や、信奉していたアングルの画風だった。絵画作品の『ダンス教室』や『ロンシャンの競馬』、彫刻作品の『14歳の小さな踊り子』など、彼の代表作とともに天才画家の全貌を紹介する。

目次

第1章 画家への道
第2章 歴史画から印象派展へ
第3章 踊り子の画家
第4章 最後の飛躍―激動の時代
第5章 長い晩年
資料篇―終わりなき探究の日々(手紙から見たドガ;同時代人が見たドガ;彫刻家ドガ)

著者等紹介

ロワレット,アンリ[ロワレット,アンリ][Loyrette,Henri]
オルセー美術館学芸員。1975年から77年まで、ローマのフランス・アカデミー宿泊研究員。19世紀フランス芸術に関する数多くの研究論文を発表している。1984年には「ドガとイタリア」展(ローマ)、1988年にはグラン・パレ(パリ)でのドガ回顧展のコミッショナーを務めた。その後、オルセー美術館館長をへて、現在ルーヴル美術館館長

千足伸行[センゾクノブユキ]
1940年生まれ。東京大学文学部卒。ミュンヘン大学にてドイツ・ルネサンス美術を学ぶ。TBS、国立西洋美術館、成城大学文芸学部教授を歴任。成城大学名誉教授

遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
上智大学文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件
評価
 

K’s本棚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小皿

2
ドガの絵は一見無造作な一瞬を切り取ったもののようでいて、じつは綿密に計算されて描かれていることがよく分かる。画面構成、色彩、技法、すべて考え抜かれ、試行錯誤したあとの究極形。どの画家も多かれ少なかれそれは同じなのだろうけど、ドガの場合は(この本を読むかぎり)人一倍執拗なこだわりを感じる。2025/04/03

小谷野敦

2
私は創元社の「知の再発見」シリーズというのがけっこう好きなのだが、これなどに関して言うと、監修である千足伸行の名が、訳者の名より大きいというのは気に入らない。  ヴァレリーの「ドガ、ダンス、デッサン」を読んで、ドガの伝記はないかと探したら見つかったのだが、もしかしたら日本でドガの伝記というのはこれしかないんじゃないかという気がする。 2024/02/20

万国博覧会

1
グッゲンハイム美術館で踊り子を観てからドガに関心を持った。彼の描く踊り子は観察者の視線を意識せず無防備であり、その点で女性を消費する男性の視線だと批判があるかもしれないが、一方でパトロンに搾取される踊り子の人間としての側面を "見てしまった" 観察者の視線もあり、対象を過度に性的に強調せず、正直に描くことで商品としてのイメージを打ち壊そうとしているように思う。ただし、この考察自体が一種のフェティシズムであることは確かで、このフェティシズムと倫理の危ういバランスが好みなのだと再認した。2025/03/29

takakomama

0
踊り子の絵を描き始めた頃は、実物を見ずに、想像で描いていたと知り、驚いた。ドガの彫刻の写真を見て、「ジヴェルニーの食卓」に出てくる彫刻の雰囲気がわかった。2015/08/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5541733
  • ご注意事項

最近チェックした商品