「知の再発見」双書
ロートレック―世紀末の闇を照らす

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422211930
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0371

目次

第1章 「ジグザクノート」の挿絵画家
第2章 モンマルトルの丘の発見(1886~1889年)
第3章 光の時代
第4章 女の都
第5章 「私は監禁されています。監禁されたものは皆死ぬのです」
資料篇―書簡と同時代人の証言(生活の断片、手紙の抜粋;アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレックという人物;死亡記事からの抜粋;アルビのトゥルーズ=ロートレック美術館;評価)

著者等紹介

フレーシュ,クレール[フレーシュ,クレール][Fr`eches,Claire]
オルセー美術館主任学芸員。美術館開館当初からその運営に携わり、所蔵絵画に関する数多くの著作を共同で執筆、カピエッロ展(1981年)、ゴーギャン展(1988年)、ロートレック展(1991年)の運営委員を務めた

フレーシュ,ジョゼ[フレーシュ,ジョゼ][Fr`eches,Jos´e]
フランス南西部出身。1971年から1975年まで国立美術館連合の学芸員を務める。1987年以来、フランス国立美術館連合の芸術顧問を務めている

千足伸行[センゾクノブユキ]
1940年、東京生まれ。東京大学文学部卒。ミュンヘン大学で主にドイツ・ルネサンス美術を学ぶ。TBS、国立西洋美術館を経て、成城大学文芸学部教授。専門分野はヨーロッパの近代、とりわけ世紀末を中心とする各国の美術

山田美明[ヤマダヨシアキ]
1968年生まれ。東京外国語大学英米語学科中退。仏語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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らい

4
いいなあ、この人好きだ。モデルの女性はみんな華やかな世界を諦観のような醒めた眼で生きているし、背景が重々しい。やっぱりこの辺の時代の人たちはゴッホもそうだったけど浮世絵に影響受けているんだ。おもしろいなあ。映画ムーランルージュを手に取ったらいきなりトゥールズが小人のままで出てきてたのには笑った。本文中でも気取らない人って書かれてたし、脚色があるにしろあんな感じの人だったのかなあ2020/02/25

ダージリン

3
何とも独特で魅力ある作品群を楽しんだ。しかしロートレックはそのまま小説の主人公になりそうな人生だなあ。どう考えても長生きするタイプの人ではない。鮮烈な輝きを放つ作品を残し消えていく、ある意味、芸術家らしい人生を送った人ではなかろうか。2013/07/07

小皿

2
「ロートレックは舞踏会やサーカスや娼館という場で、もっとも人間的だと思える人々に、彼の考える人間性というものに出会った。(中略)彼がそこに見出したものは大いなる幻滅であった——理想郷は決して地上にはなく、人間はいつも当てにならないのである——が、彼が絵を描こうとする理由もまたそこにあったのだ」182ページのこの一節、好きだった。2025/06/21

野乃子

2
「知の再発見」双書シリーズ、内容は充実していて満足だが、やっぱり文字組や構成に違和感が散見……。 転機となった作品等幾つも掲載されているものの、37歳で夭逝するまでのロートレックの歩みや人生が主な内容。 今まで画を知っているだけだった作品の魅力や力を新しく教えてくれる。 値段もサイズも嵩張る画集を買う前の検討材料として知の再発見双書は最適。 2020/06/15

あくび虫

2
ロートレックってポスターだけの人だと思っていました。実際読んでいて素直に「素敵だ」と思えるのはポスターだけなのですが、確かにその中にある表情にも鮮烈なものがあります。絵画作品になるとその「表情」がもはやおぞましく感じられるくらいで、凄味が怖いです。でも不思議と目が離せない。――最後に載ってる書簡集が好きです。いろいろ言われてるいけれど、けっこう普通の人でもあったように感じます。2018/08/24

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