内容説明
西欧の歴史家たちは、長いあいだ「中世」という時代を、たんに科学が停滞していた時代だと考えてきた。だが近年、9世紀から15世紀にかけてのイスラム文明が、科学全般においてきわめて高い水準であったことがわかってきた。700年ものあいだ、イスラム世界のなかで文化的中心地が何度移動しても、科学の研究は絶えることなくつづけられたのである。
目次
第1章 バグダードからサマルカンドまで
第2章 ギリシア科学とアラビア科学
第3章 計算と計測
第4章 生命と物質をめぐる科学
第5章 アラビア科学とヨーロッパ科学
資料篇―700年間の証言(文献が伝えるアラビア科学の歴史;旅行家と詩人たちの証言;アラビア科学の実用性;研究分野の刷新;19世紀以降のアラビア科学に対する評価;アラビアの代表的科学者一覧)
著者等紹介
ジャカール,ダニエル[ジャカール,ダニエル][Jacquart,Danielle]
高等研究院の指導教授で、中世科学史を教えている。ラテン語学者でアラビア研究家でもあり、科学的知識を文化的な枠組みのなかでとらえなおすことに力を注いでいる
吉村作治[ヨシムラサクジ]
1943年東京都生まれ。エジプト考古学者。早稲田大学客員教授(工学博士)。1966年アジア初のエジプト調査隊を組織し現地に赴いて以来40年にわたり発掘調査を継続。数々の発見により国際的評価を得る。2005年1月「未盗掘・完全ミイラ」を発見し世界の注目を浴びる。2006年7月から、ミイラマスクを含む、40年間の発掘成果を日本全国で巡回展示中
遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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