出版社内容情報
【解説】
聖母マリアの清らかなイメージは、2000年近くにわたって、ヨーロッパ社会の強固な基盤でありつづけた。実は、マリアの生涯について、聖書にはほとんど記述がない。それがなぜ、驚くべき具体性をもってひとびとに語られ、むしろイエス以上にキリスト教会の精神的支柱となったのか。なぜ、いまなお南欧などで「マリアの出現」や「マリアの奇跡」が報告されるのか。綿密な論証により、神と人間の仲介者である「至高の聖女」の全貌に迫る。
【目次】
第1章 「そのおとめの名は、マリアといった」
第2章 神の母,天国の母
第3章 至高の「ノートル・ダム」
第4章 栄光に満ちたマドンナ
第5章 すべての人にとっての希望
(資料篇)
1 マリアの生涯
2 教義から論争へ
3 奇跡と出現
4 さまざまな形の祈り
5 永遠の姿
内容説明
本書は五章から成り、新約聖書の四つの福音書の中にあらわれるマリア像、受胎告知に始まるその生涯、そして5世紀には「神の母」(テオトコス)という称号が宗教会議で公認され、その地位が高められ、至高のノートル・ダム(われらの貴婦人)、栄光に満ちたマドンナとして崇敬の念を集めて行く過程が明らかにされ、最後の章では「すべての人にとっての希望」としてのマリアが描かれています。2000年の歴史の中で、マリアが如何に多くの人々に愛され、また人々に励ましを与えて来たのかが的確に述べられ、マリアの存在の意味が明らかにされる書物です。
目次
第1章 「そのおとめの名は、マリアといった」
第2章 神の母、天国の母
第3章 至高の「ノートル・ダム」
第4章 栄光に満ちたマドンナ
第5章 すべての人にとっての希望
資料篇―永遠にして至高の聖女(マリアの生涯;教義から論争へ ほか)
著者等紹介
バルネイ,シルヴィ[Barnay,Sylvie]
1964年生まれ。歴史学者。文学・人文学博士。パリ第10大学で中世史の講義を担当。現在はパリ・カトリック大学で教鞭をとっている
船本弘毅[フナモトヒロキ]
1934年生まれ。関西学院大学神学部大学院卒。現在、東京女子大学学長。著書に『新版 聖書の読み方』、『キリスト教と現代』、『旧約聖書ものがたり』、『新約聖書ものがたり』などがある
遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒。訳書に『ナポレオンの生涯』(本シリーズ84)、『神はなぜ生まれたか』、『聖書入門』(本シリーズ93)などがある
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感想・レビュー
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