「知の再発見」双書<br> 古代中国文明―長江文明と黄河文明の起源を求めて

「知の再発見」双書
古代中国文明―長江文明と黄河文明の起源を求めて

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  • サイズ B6判/ページ数 158p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422211466
  • NDC分類 222.03
  • Cコード C0322

出版社内容情報

【解説】
近年、次々と定説を打ち破る大発見がつづく中国考古学の世界。紀元前5000年といわれた中国の稲作文化はさらに時代をさかのぼる可能性が高くなり、1998年にわが国でも公開された奇怪な青銅仮面文化の三星堆(さんせいたい)など、黄河流域のいわゆる中原以外の文化の発見・再発見が従来の漢民族中心の中国史観に変更を迫る。 本書では新石器時代から漢代末までの華麗な考古学遺物を網羅しながら、こうした「新しい中国考古学」の業績を敏感にとりいれた。中国考古学入門の決定版。

目次

第1章 中国近代考古学の誕生
第2章 多様な新石器文化
第3章 青銅器時代―殷とその周辺の文明
第4章 西周と春秋戦国時代
第5章 秦―最初の帝国
第6章 漢の栄光

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

春ドーナツ

17
湖北省の遺跡で青銅製の太鼓が出土された。ふつう打面に皮を張りますよね。オール青銅・・・どんな音色がするのだろう? 摺鉦(すりがね)、鐘、もしかして楽器を模した副葬品に過ぎないのか。学術書はほんとうに知りたいことは記述されていない。そういうものだ。同省の別の遺跡では「青銅双面人頭形神器」が出てきたのだけれど、中間色の青(強いて言えばPORCELAIN BLUE・呉須色)のそれが土の中から顔を出している写真を見ていると、古代中国から中世欧州にワープしたような錯覚を覚える。その造形はどう見ても西洋の悪魔なのだ。2019/09/24

takao

3
ふむ2023/05/03

OKKO (o▽n)v  終活中

3
図書館 ◆知の再発見双書は、当たるとすごいが外れるとちょーがっかりのギャンブル本。本書は、図版は大当たり、内容は薄くてものたりず ◆これまで中国の古代文明を泥臭い考古学としか見ていなかったが、先般、専門的な講義を受けて、美しい図像の宝庫であるとまさに再発見。すべからく図像は読み方がわかんないとダメやね ◆さらにさらに先般、図像とテクストのあわいで戦う美術史家はどうあるべきかというシンポジウムにて、諸先生方の懊悩を垣間見る。数百年前のことだって史料なくて証明しにくいのに、いわんや数千年前の古代をや……2015/11/02

0
僕が知りたいことは書いてなかった2015/05/17

ちあき

0
〈知の再発見〉双書独特のコチャコチャしたレイアウトは相変わらずだが、楽しめる図版が多数。新しめの記述でありがたい。いま諸星大二郎が『孔子暗黒伝』を描いたらビジュアル表現はかなりちがってくるんじゃないかと思わせる。人民共和国における考古学成立事情もたいへん興味深かった。というよりこれだけでも読む価値あった。2011/06/29

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