出版社内容情報
【解説】
芳香剤入りの風呂を好み、香油で体をマッサージした古代 エジプトの貴婦人たち。極端な厚化粧のため、健康まで害 した帝政期のローマ人女性。髪を日光にさらして、赤茶け たブロンドの色をつくりだした16世紀のヴェネチア人女性。 自己主張の手段として化粧を使い出した現代女性など。 女性美の変遷をとおしてみる新しい世界史。
目次
第1章 古代世界の美容術
第2章 中世の妖精たち
第3章 バロックの輝き
第4章 自然から反自然へ
第5章 健康な肉体と現代の美
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lumi
24
美に対する情熱のすごさに圧倒された。いつの世も不変。古代ローマの女性の美意識と努力がすごくて見習わないとなと思ってしまった笑。19世紀末あたりまでは、その時代の美の価値観=男性に好まれる女性、でそのためにみんな顔を白く塗りたくって顔だけでなく体も化粧したのかな。個性はあまりなさそうに感じた。不健康そうで物憂げなかんじが美しいとされて、顔を死人のように青白くして、わざと目の下にくまを作るために夜更かししたというのは驚き。死にそうな弱々しさ、儚さが美女だと感じるのは「美人薄命」ということ?2021/07/21
viola
6
女性の美しさ、化粧についてまとめられたもの。おお、監修は石井美樹子氏だったのですね。絵画や西洋史を勉強するとよく出てくるものが多いので特に新たに知ったことはありませんでしたが、↑に興味のある人が初めて1冊読む本としては非常に興味をそそられるものなんだろうなーという感じでした。2012/04/06
澤水月
6
「結核萌え」ともいうべきシッキィな概念が日本にあったと戦後期艶本で思い出していた所、本書でも18世紀末から19世紀初頭に「貧血や肺結核患者のよう」な病んだ美を作る努力がされていたとあった!ほかにも何度か「喉を通る酒が見えるほど透き通った青白い肌」など病的な美が好まれた時代があるというのが現代のゴス文化に通じて面白い。非常にビジュアルで読みやすい2009/12/17
cocoon
3
サブタイトルが~美容術と化粧術の5000年史~っていうのが^^リアリストだなぁ。みんなだいすき“美女”の基準が時代によっていかに多彩な変化をとげてきたか、沢山のビジュアルと共に楽しく読めます。表紙が〇かまに見えるのも狙い通りなの・・か?笑2010/06/03
いっちょかみ
3
人はなぜ美女に惹かれ美を創り出そうとするのか。その答えを出すには本書はいささか紙面が足りないが、それを考えさせる材料をくれる歴史を示してくれる。2009/10/11
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