出版社内容情報
【解説】
巨大宗教の源流にもなった『旧約聖書』。「一神教」の神を生んだヘブライ人(古代イスラエル人)とは,どのような民族なのか。豊富な図版とともに,全体像を明らかにする。
内容説明
ダビデが征服したエルサレムに王宮が建てられ、契約の箱が安置された。この町は政治的にも宗教的にも王国の中心地となり、ダビデは33年にわたって王国の全土を統治した…。
目次
第1章 アブラハムからモーセまで
第2章 士師と王の時代
第3章 ペルシア時代からマカバイの反乱まで
第4章 ハスモン朝からヘロデ王の時代へ
第5章 ローマの支配と神殿の崩壊
第6章 政治的敗北と精神的再建
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
23
大切なお知らせ。「イパネマの娘」はジャズシンガーではなくて、TV司会者&女優として活躍されました。お詫びして訂正いたします。***トーラー(律法)を教える学院でヒレルは言った。「『時間のある時に勉強しよう』などと言ってはいけない。時間などあるわけはないのだから」これ、勉強を読書に置き換えられそうな。第2次ユダヤ戦争終結後、ハドリアヌスは「ユダヤという名前まで抹消し、この新しいローマ領を『パレスチナ』(ペリシテ人に由来する名称)と名付けた」。旧約聖書のアウトラインを知ることは何か(文学)の足しになると思う。2019/10/01
マーブル
6
本書の原題の直訳は『ヘブライ人ーーー聖書と歴史のあいだ』であり、旧約聖書のことを詳しく知ろうと考えて手を伸ばすと失望する。その内容を訳者の要約で見ると、 ー最古の時代から、西暦70年のローマ人によるエルサレム神殿の破壊と、それに続くヘブライ民族、すなわちユダヤ人の離散(ディアスボラ)のはじまりまでが、ユダヤ教『聖書』(キリスト教の『旧約聖書』)と関連資料、それに多くの考古学・文献学資料を使って描き出されているー。 2019/06/11
のんき
3
原題を直訳すると『ヘブライ人―聖書と歴史のあいだ』だそうで、聖書が生まれる背景となった歴史の記述がメイン。考古学・文献学資料・後世の絵画などなど図版がいっぱいで嬉しい。欲を言えば図版のキャプションをもう少し詳しく書いて欲しかったな。2010/03/07
びっぐすとん
2
図書館本。「知の再発見」シリーズ。シリーズ゙で「バビロニア」や「アレクサンダー大王」「ペルシア帝国」を読んだら、やっぱり関連する「旧約」は外せないだろうと思い借りてみた。一般教養や芸術鑑賞の基礎知識としては、もっと旧約内の物語性の高い話を集めた内容のものの方がいいかも。しかしユダヤの歴史を勉強するには良書だった。ヘブライ人のおかれた厳しい状況が一神教を必要としたのかな。学生時、「キリスト教学」が必修だった。授業も信者じゃなくても理解できて、美術館で役立つレベルにしてくれたら良かったのに・・。2016/05/25
YuiGaDokuSon
1
旧約聖書を歴史的観点から解説している。たまに唐突に新しい固有名詞が出てくるので混乱するけれど、ビギナーでも比較的読みやすい。絵や写真も豊富で興味深く読める。2009/07/26
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