出版社内容情報
【解説】
幕末維新の激動は、尊王攘夷から公武合体を経て討幕運動へと進み、京都朝廷を擁して新しい政治体制を創出しようとする勢力と、徳川幕藩体制を再編し、将軍を中心とする支配体制を温存しようとする勢力とが、ついには直接武力対決をすることになる。著者の地元、三重の藤堂藩と桑名藩は、この歴史的転換期において両陣営の先陣として対照的な栄光と敗北の運命をかけ抜ける。その奮戦と苦悩の軌跡を、迫真のタッチで描く。
内容説明
殉節維新秘話。幕末維新の激動期のなかで、人に、職務に、藩また国に殉じ、信念、道義、思想、政治に殉じた人びとの生き様と回天の歴史ドラマ。
目次
幕末から明治維新へ
幕末の藤堂藩
藤堂藩の軍備強化
桑名藩の選択
名家高須家と桑名藩
予兆、大塩平八郎の乱
大塩と文藩・藤堂藩の交流
幕府特恩家のなかの勤王論
海防と京都警衛拝命
第十四代将軍家茂の上洛〔ほか〕