創元世界史ライブラリー<br> 「聖性」から読み解く西欧中世 - 聖人・聖遺物・聖域

個数:

創元世界史ライブラリー
「聖性」から読み解く西欧中世 - 聖人・聖遺物・聖域

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年10月15日 07時05分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422203478
  • NDC分類 192.3
  • Cコード C1322

出版社内容情報

古代末期から中世にかけて、キリスト教世界では聖人や聖遺物(聖人が身に着けたもの、触れたもの、聖人の肉体の一部など)への礼拝が盛んになり、それらを納める聖なる場所(聖堂、教会など)もまた聖性を帯びた。

こうしたモノや場所は、ほとんどの場合、聖職者や修道士によって聖人伝、奇蹟物語、儀式と結び付けられ、キリスト教信仰の基盤を固めるとともに、王権の強化や社会の統制にも寄与してきた。

本書ではこうした聖性イメージが西欧中世にいかなる影響を及ぼしてきたのか、古代末期から中世の終わりまでを対象に多角的に考察する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Nat

27
図書館本。内容が濃かったので読むのに時間がかかってしまった。聖人伝説やヨーロッパのカトリックの教会へ行くとよく目にする聖遺物。それらの聖性イメージの形成と拡散の過程と影響を多角的に考察している。盛りだくさんな内容で、しっかり理解するのは難しいが、少しでも頭の片隅に残しておいて、いつかサント・シャペルなどを訪れてみたい。また、前に読んだエリス・ピーターズの「聖女の遺骨求む」の物語を思い出し、この物語の背景がよくわかった。2024/09/14

塩崎ツトム

14
カトリックの聖遺物信仰がどんな風に浸透し、聖俗双方の権力者はいかにそれを利用し、また庶民はいかに受容し、水面下(?)で独自の信仰世界を存続させたのか。文字を解する人の少なかった時代、人々に神の恩寵を伝えるための視覚的効果や「わかりやすいナラティブ」が求められたが、ナラティブを与えられた以上、人々が教会のトップダウンの信仰から解き放たれて異端や後の宗教革命、さらにはご当地聖者に向かうのは至極当然の成り行きか。2025/06/20

MUNEKAZ

10
西欧中世における「聖性」について、幅広く事例紹介した一冊。「聖遺物」も教会に安置されて拝められていただけではなく、輿に乗せられて領内を巡回したり、他地域の聖遺物が入ってきて「シマ」を荒らされたりと結構アクティブな様子に驚く。奇跡を示さないと「聖遺物」として認められないなんてのは、聖なるものが本気で信じられていた時代の、人々が持っていたシビアな部分を表している。教会側も、人々が奇跡に対して思うであろうツッコミへの想定問答を用意している。こうしたせめぎ合いが、聖俗を結び社会を繋ぐ紐帯になっていたのであろう。2024/10/17

KJ

3
聖なるものがローカル聖人等からグローバル展開できるものに変わっていく(その中でもご当地ものは残り、後期は中央集権の中でも個人・地域のボトムアップが効くようになる)流れがよく分かって面白い。社会動態に対応する動きがある中、教義や思想とはどれだけ強く連関しているのかもっと掘りたいと思った。日本の風習との重なりを著者も示しているけれど比較が面白そう(ほぼ同じなのかな、とすると今度は仏教とキリスト教の類似についても気になってくる)。2025/10/09

人生ゴルディアス

3
この手のは事例集のところでどうしてもだれてしまうが、列聖や人気となる聖遺物の地域的、時間的発展等の考察が適宜挟まり、最後まで面白く読めた。参考文献が非常に丁寧だし、各分野における本邦研究者の紹介や、他の書籍ではあまり見かけない写真なども多く、やけに教育的だなと思ったら、あとがきにてそういうスタンスだったと書かれていて大変すばらしいと感服するなど。あと、本書を読んで『黄金伝説』積読してることを思い出した。2025/01/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21886502
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品