創元世界史ライブラリー<br> ヴェネツィアの歴史―海と陸の共和国

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創元世界史ライブラリー
ヴェネツィアの歴史―海と陸の共和国

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422203423
  • NDC分類 237
  • Cコード C1322

出版社内容情報

ビザンツ世界とローマ・カトリック世界の間という立地を活かして交易で財をなした「史上最も長く続いた共和国」の通史。地中海交易で財をなし、共和国として千年以上にわたって命脈を保った海上国家ヴェネツィア。

ビザンツ世界とローマ・カトリック世界の間という特殊な立地を活かした海上交易や海上領土の存在が注目されがちだが、実はその陸上領土が重要な役割を果たしていた。

本書では伝説上の5世紀の建国から説き起こし、18世紀末の共和国滅亡とイタリア王国への編入までを扱う。「史上最も長く続いた共和国」の好個の通史。

■はじめに
守護聖人を持ち帰った商人/有翼のライオン――ヴェネツィアのシンボル/本書の視点

■第1章 ヴェネツィア誕生――海の上の街として
1 蛮族から逃げる
2 ヴェネツィアの下には森がある
3 東西の皇帝の間で――ビザンツ帝国と神聖ローマ帝国
4 ヴェネツィア商業のはじまり

■第2章 地中海交易による繁栄
1 ビザンツ帝国の八分の三
2 四つの海の共和国
3 『ヴェニスの商人』

■第3章 商人の共和国――元首・大評議会・元老院・十人委員会
1 ヴェネツィアの貴族共和政
2 ヴェネツィアの政治機関
3 ヴェネツィアの貴族と市民

■第4章 陸への拡大と国際状況の変化
1 ヴェネツィアの陸上領土
2 東方における国際状況の変化
3 西方における国際状況の変化

■第5章 陸のヴェネツィア(テッラフェルマ)
1 陸上領土拡大の最初の動機
2 「農業」という分野――人口成長の時代の投資戦略

■第6章 イタリアの地域国家として
1 カンブレー同盟戦争の敗北と失地回復
2 「ヴェネツィア神話」とテッラフェルマ支配の正当化
3 中央集権と地方分権
4 テッラフェルマにおける統治体制
5 テッラフェルマにおける税システム

■第7章 ルネサンスとヴェネツィア
1 花開くルネサンス
2 ヴェネツィア・ルネサンス絵画
3 一六世紀の都市ヴェネツィアの革新(レノウァティオ・ウルビス)
4 ヴェネツィアのルネサンス建築
5 パッラーディオ――古典主義ルネサンス建築の名手

■第8章 文化国家としてのヴェネツィア
1 一六世紀末の繁栄――取り戻したもの、変化したもの、失ったもの
2 一七世紀――教皇庁との論争とカンディア戦争
3 歓楽と観光の都
4 グランドツアー
5 共和国の終焉

あとがき
参考文献
索引

中平 希[ナカヒラ メグミ]
著・文・その他

内容説明

海のなかに誕生し、海上での商業活動をエネルギーにして成長したヴェネツィアは、他のイタリア諸国と比べると、およそ百年遅れて陸上でも領土を広げ、「海の国」と「陸の国」の双方に立脚する共和国になった。本書は海と陸の二つの面からヴェネツィアの歴史を見たものである。

目次

第1章 ヴェネツィア誕生―海の上の街として
第2章 地中海交易による繁栄
第3章 商人の共和国―元首・大評議会・元老院・十人委員会
第4章 陸への拡大と国際状況の変化
第5章 陸のヴェネツィア(テッラフェルマ)
第6章 イタリアの地域国家として
第7章 ルネサンスとヴェネツィア
第8章 文化国家としてのヴェネツィア

著者等紹介

中平希[ナカヒラメグミ]
広島市生まれ。広島大学文学部卒業、広島大学大学院文学研究科(西洋史学専攻)博士課程後期単位取得退学。博士(文学)取得。鳥羽商船高等専門学校一般教育科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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MUNEKAZ

6
ヴェネツィア共和国の通史。度重なるイタリア戦争の中で獲得したイタリア半島側の領土(テッラフェルマ)にも重点を置いた記述が印象的。16世紀以降、地中海交易での優威を失い海運事業が没落していく一方で、安定的な原料確保・商品市場となる陸上領土の存在が、地域国家として存続できた要因だとする。またテッラフェルマ側もヴェネツィアの権威を利用して政治を行うなど、お互いにメリットを引き出せる関係であったことは面白い。ヴェネツィア共和国の「海」以外の面も知れる一冊であった。2018/04/06

figaro

2
海の都であるヴェネツィアは、歴史の始まりから終わりまで、共和制を維持した。公的な場所に銅像を建設することを禁止するほど僭主の登場を警戒した。ビザンチンとの深い繋がり、教皇との距離、東地中海でのイスラム教の国とのムーダによる取引が共和制を支える条件であった。16世紀以降、オスマン帝国が台頭し、西ヨーロッパの大国に翻弄され、北部イタリア諸都市が領域国家を目指す中で、ヴェネツィアもテッサフェルマの拡大によって経済を支えることになる。ただ、過去の栄光を讃えるコンタリーニのヴェネツィア神話による誇張も見逃せない。2019/09/11

てり

1
ヴェネツィアの通史。海を支配した黄金期以降の産業をシフトしていく経過や、陸上領土(テッラフェルマ)の解説が詳しく勉強になる。1000年以上も続いた長い歴史なだけに、そのはじまりから終わりまでまるで大河小説のようにも感じる。興味深く読めて満足。2022/12/13

もふもっふぃー

0
面白かった。参考文献も多くて内容は詳しい。ヴェネツィアについて知りたいときにまずあたってもいいと思う。(ちょっと予備知識つけてからでないと難しい)2025/02/01

白いハエ

0
水滸伝の梁山泊やイラクの南東部と同じく、ヴェネツィアは海辺の沼沢地に逃げ込んだ人々によって建てられた街だという。それ以来、製塩を軸に東西を繋ぐ水運業を生業として栄え、東西の圧力に屈して衰退した。しかし、ヨーロッパ北部の都市国家と比べて絢爛かつ戦争の多いことか。不安定な情勢の中でも、教皇や皇帝などの外部の権力に依らず「ヴェネツィア」としての統治体制・権威を独自に確立していた点が興味深かった。だからこそ陸地に支配域が必要だった、という盲点でありながら自然な流れを明快に示す堅実な歴史読本と映った。2024/12/19

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