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出版社内容情報
21世紀の日韓関係にも色濃い影を落とし続ける、植民地支配の歴史。双方の葛藤を引き起こす、常に想起されている日韓関係史の傾向や性格を、そこから忘却され続けてきた植民地期及び戦後韓国の記念日報道から光を当てるメディア史研究。日本側が創始した8月29日「日韓併合記念日」や10月1日「始政記念日」、韓国側の3・1節や8・15光復節の報道から見えてくる、日韓双方の「忘却/想起」のあり方と歩み寄りの方途とは。
内容説明
植民地支配をめぐる日韓の溝を、4つの記念日(1、8・29日韓併合記念日 2、10・1始政記念日 3、3・1節 4、8・15光復節)報道を元に埋めていくメディア史。
目次
序章 忘却という課題と「自主性=参加」
第1章 「日韓併合記念日」のメディア史―日本人本位の参加
第2章 「始政記念日=体育デー」のメディア史―参加と動員
第3章 3・1節報道と自主性の継承―抗日の記憶の再評価
第4章 8・15光復節報道と自主性の実践―「韓国人宣言」
終章 二元論を乗り越えて
著者等紹介
趙相宇[チョサンウ]
1993年ソウル生まれ。2021年京都大学大学院教育学研究科・博士後期課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員DC1を経て、立命館大学国際調査教育センター特任助教。専門はメディア史・歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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