出版社内容情報
神が土地を引っ張ってきたという国引き神話、国津神から天津神への国譲り神話、ヤマタノオロチ退治など、数々の神話が残る出雲の地。
しかしこれらの物語が収められた『記・紀』や『風土記』の時代より以前から、この地にはひとびとの暮らしがあり、自然への崇敬の念があった。
本書は、荒神谷博物館で長らく学芸員を務めた考古学者が、出雲の地に連綿と受け継がれる石神や金屋子神(製鉄の神)などの土着の信仰、荒神谷で発掘された青銅剣などの祭祀の跡をフィールドワークでたどったエッセイ集である。
【目次】
《おもな目次》
第1部 出雲の石神と神社
第1章 「石神」と「いわくら」
第2章 『出雲国風土記』における「石神」
第3章 岩をまつる出雲の神社
第2部 石神と庶民生活の関わり
第4章 隠岐の島町・一夜嶽神社の磐座と牛突き
第5章 たたらの回廊――安来市広瀬町西比田・金屋子の神と磐船の神
第3部 青銅器祭祀をめぐって
第6章 和歌山県新宮市神倉山「ゴトビキ岩」と銅鐸片埋納
第7章 荒神谷の青銅器祭祀をめぐって
第4部 民間信仰いろいろ
第8章 天神は「てんじん」にあらず――出雲の天神社巡り
第9章 出雲と九州の鮭神社



