出版社内容情報
世界遺産に登録された百舌鳥(もず)古墳群は、国内最大の大山(だいせん)古墳(仁徳天皇陵)をはじめ、大中小さまざまな形の古墳が都市近郊に点在する。地元で文化財保存に携わる著者が、古墳の破壊や保存運動を経て現在に至る歴史に触れながら、現存する全古墳を再訪し、多数の図版・写真とともに案内。第2版では、最新の発掘調査と現地情報を更新し、百舌鳥古墳群以外に大阪府内の北摂・泉州、大阪市内の古墳も増補して紹介。
内容説明
百舌鳥古墳群を構成する全古墳(現存・消滅105基)を完全収載した唯一の書。最新の発掘調査結果を反映し、世界遺産登録後の現地情報も更新した待望の増補改訂版。大阪府内の北摂・泉州地域、大阪市内の古墳も増補して紹介。
目次
序章 古墳めぐりをはじめる前に(古墳は謎だらけ;古墳とは何か;一〇〇基以上もあった百舌鳥古墳群)
第1章 百舌鳥古墳群をあるく(大山古墳をめぐる;JR百舌鳥駅から乳岡古墳へ;いたすけ古墳からニサンザイ古墳へ;田出井山古墳とその陪塚;四ツ池遺跡周辺の古墳)
第2章 百舌鳥古墳群をつくった人々(前方後円墳出現前夜;王権の移動と百舌鳥・古市古墳群;群集墓の出現と古墳の終焉;大型前方後円(方)墳の動向
百舌鳥古墳群を取り巻く遺跡群
大阪湾の海人
キーワードは遠来人
宮殿をさがせ)
第3章 百舌鳥古墳群の破壊と保存運動(日本初の市民による文化財保存運動;その後のいたすけ古墳;ニホンザイ古墳周辺の埋め立て;百舌鳥古墳群を守る会と博物館建設問題;陵墓公開運動と世界遺産;百舌鳥古墳群を学ぶ子供たち)
終章 北摂(北部大阪)・大阪市内・泉州の古墳(北摂(北部大阪)の古墳
大阪市内の古墳)
著者等紹介
久世仁士[クゼヒトシ]
1947年大阪府泉南市生まれ。法政大学文学部史学科卒業。泉大津市教育委員会参事・文化財係長を歴任後、現在、文化財保存全国協議会常任委員、大阪府文化財愛護推進委員、日本考古学協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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