内容説明
行道8万キロ、2千日14年の歳月。行半ばにして息絶える者もあるというこの難行に何故に挑み、あるきつづけるのか?現身の光と影を不動明王に托し、血肉の限界を越え命を刻む僧の内奥に迫る!
目次
序章 真夜中の出峰(1701日めの出峰;天台宗比叡山の千日回峰行)
第1章 青春の彷徨(おいたち―勉強ぎらいで親おもいの少年;結婚、そして妻の死)
第2章 修行に生きる(伝教大師と比叡山延暦寺;「常行三昧」の難行)
第3章 回峰地獄(行道の師、箱崎文応老師;大行満大阿闍梨の誕生)
第4章 炎の荒行(2千日の回峰行をめざして;なぜ「行」を続けるのか)
終章 行道に終りなし(回峰2千日の満行;童の貌)