京都発 しなやかな道徳教育

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京都発 しなやかな道徳教育

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  • サイズ B5判/ページ数 166p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784422120263
  • NDC分類 371.6
  • Cコード C0037

出版社内容情報

【内容紹介】
道徳教育というと、つい昔の「修身」の復活かと身構えてしまいがちだが、本書は生きていく上での善悪の基準をしっかりと、しかし、しなやかに身につけていこうという意図のもとに京都市が行なったさまざまな試みの実践記録である。巻末資料として付した京都市教育委員会が実施した市民アンケートの結果は、道徳教育のあり方を考える上での格好の資料となろう。また、永田萌(絵本作家)、野口みずき(マラソン選手)、佐渡裕(指揮者)など、著名人のコラムも興味深い。
 
 
【目次】
第1部
第1章 共に生きるための知恵を寄せ合う
第2章 人づくりの風土を生かして
      ――しなやかな道徳教育を市民ぐるみで
第3章 道徳教育市民アンケート調査結果が語るもの
      ~市民22,327人の声~
第4章 「鼎談」なぜいま道徳なのか

第2部 学校で・地域で・家庭で 実践実例集
第1章 小中学校での取り組み
      ――これからの社会に対応できる子どもに
 ・地域住民が愛と知恵とパワーを提供
 子どもたちを集わせ、鍛え、喜ばせる――京都市立乾隆小学校
 ・「読み聞かせ」で豊かな感性を育て中学校と連携して「道徳の時間」
   を活性化――京都市立洛中小学校
 ・子どもたちの気づきを大切にした美化運動 ほめて、認めて、前向き
   にがんばる力を育てる――京都市立伏見板橋小学校
 ・子どもたちの社会的自立を目指して アントレプレナーシップ教育を
   実践――京都市立福西小学校
 ・「人の役に立った!」という喜びが生徒の自信に 思いやりといたわ
   りの心を育むボランティア学習――京都市立嘉楽中学校
 ・生徒、保護者、地域住民が道徳授業に参加 在日の生徒が伸びや
   かに暮らせる学校をめざす――京都市立陶化中学校
 ・花いっぱいの校庭が学校を変えた いのちを見つめ、優しい心とやる
   気を育てる――京都市立西院中学校
 ・生徒同士の仲間意識を強化 差別を乗り越えて「強く生き抜く力」を
   育む――京都市立弥栄中学校

第2章 家庭で・地域で子どもを育てる
      ――人づくり文化の再生に向けて
 ・学校と家庭をつなぐ大切なパイプ役 マンネリ打破、積極策で会員の
   信頼獲得――京都市PTA連絡協議会
 ・市民の英知を集結した大きなステージ 子どものための家庭・地域・
   社会を考える――人づくり21世紀委員会
 ・「わが子のおやじ」から「地域のおやじ」へ 父親の自覚と前向きな
   子育て参加を呼びかける――京都おやじの会
 ・「となりのおばちゃん復活!」~ぬくもりのある地域を目指して~
   ――京都市地域女性連合会
 ・学校のグラウンドを一面の芝生に! 地元企業経営者らが「緑の
   教育改革」推進中――NPO芝生スクール京都

資料と解説

内容説明

京都市道徳教育振興市民会議は、2万人を超えるアンケートにこたえるために、3年間にわたる討議を重ね、「しなやかな道徳教育」をキーワードにしたメッセージを発信した。子どもたちに「生きる力」を与える学校・地域でのユニークな実践記録集と併せ、真の道徳教育を示唆する。教員、保護者、必読。

目次

第1部 京都市道徳教育振興市民会議が投げかけたもの(共に生きるための知恵を寄せ合う;人づくりの風土を生かして;鼎談 なぜいま道徳なのか(河合隼雄・小寺正一・門川大作))
第2部 学校で・地域で・家庭で子どもの今と未来のために(京都市の道徳教育「昨日・今日・明日」;小中学校での取り組み―しなやかに自立する子どもを育てる;家庭・地域の取り組み―地域ぐるみ、市民ぐるみで子どもを育てる)
資料と解説

著者等紹介

河合隼雄[カワイハヤオ]
京都大学教育学部卒業。教育学博士。臨床心理学専攻。文化庁長官。京都大学名誉教授。1952年京都大学理学部を卒業後、高校教師を経て、米国へフルブライト留学。その後、スイスのユング研究所にて、日本人として初のユング派分析家の資格を取得。帰国後は、日本の臨床心理学の第一人者として理論と実践の両面で活躍、現在に至る。京都市教育委員会名誉専門委員。2000年文化功労者。著書『昔話と日本人の心』で大仏次郎賞、『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞を受賞

小寺正一[コテラマサカズ]
大阪教育大学大学院学校教育専修(修士課程)修了。専門は倫理学(日本の倫理思想)および道徳教育。1974年4月から2004年3月まで京都教育大学教員(講師、助教授、教授)。その間、附属養護学校長、附属図書館長、副学長を併任。2004年4月から2005年3月まで国立大学法人京都教育大学理事。2005年4月京都教育大学名誉教授となり、京都市総合教育センター顧問に就任
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