出版社内容情報
現代を生きる女性は、いかにして自らの内的世界を理解し、語り、本来の自己と出会っていくのか。その変容のプロセスを、「こころ」「からだ」「関係性」という3つの視座を手がかりに、心理臨床事例と理論的考察の双方から読み解きながら、言葉による語りにとどまらず、語り得ぬ感情、夢やイメージといった非言語的要素が変容のプロセスにおいて果たす役割を検討することで、女性の心理療法に必要な視点を探っていく。
【目次】
◎目次
まえがき
第1章 たましいを抱く――身売りのテーマと女性のたましい
1.はじめに
2.本番教育カウンセリングの枠組み
2-1.教育カウンセリングとは
2-2.ラーニンググループと本番教育カウンセリング
2-3.一期一会のセッションが持つ臨床的意義
2-4.本章の検討課題
3.本番教育カウンセリングの実際
3-1.第1回セッション(X年2月)
3-2.第1回セッションへのコメント(現在の視点から)
3-3.第2回セッション(X+1年2月)
3-4.第2回セッションへのコメント(現在の視点から)
3-5.2回のクライエント体験を通して(2002年当時の執筆)
4.総合考察(現在の視点から)
4-1.一期一会の面接における心理的変容の可能性
4-2.女性の内的世界とその表現
5.おわりに(現在の視点から)
第2章 女性の心理発達と「からだ」の徴(しるし)――心理的成熟と関係性をめぐる臨床的考察
1.はじめに
2.女性の生涯発達研究における独自性
3.女性のセクシャリティとしての「からだ」
3-1.対自的関係性――女性が自らの「からだ」と向き合うとき
3-2.対他的関係性――他者の視線と「魅せるからだ」
4.女性の「からだ」におけるイニシエーション
4-1.イニシエーションの意義
4-2.女性の「からだ」におけるイニシエーションと現代社会
5.「こころ」「からだ」「関係性」
第3章 心理的危機と回復へのプロセス――中年期女性のアイデンティティの再構築
1.はじめに
1-1.中年期という転換点
1-2.女性にとっての中年期――「からだ」と「こころ」の揺らぎ
1-3.空の巣症候群と「個」の問い
2.目的
3.事例
3-1.事例(1) 妻・母役割を生かす
3-2.事例(2) 子育てを通じた自己実現
3-3.事例(3) 外ではなく内にあったもの
4.考察
4-1.「からだ」が語るもの
4-2.子育てとアイデンティティの変容
4-3.心理的危機と物語の再編
4-4.パートナーとの関係性と心理的安定
4-5.「新たな自分探し」から「深みある自分づくり」へ
5.女性の心理発達モデル――身体性・関係性・物語性をめぐって
第4章 自己と内的世界との再統合――対自的コミュニケーションと心的水準の検討
1.はじめに
2.事例の経過と考察
2-1.事例(1) イメージに包まれる体験
2-2.事例(2) 泣いている小さい女の子の夢
3.クライエントの対自的コミュニケーションの促進――心的水準に注目して
3-1.前意識水準との対自的コミュニケーション
3-2.無意識水準と



