出版社内容情報
公認心理師時代の心理支援における新たな領域「心の健康の増進」に焦点を当て、従来の「心の健康の保持」中心の支援では対応しきれない、「主訴がない人」への援助方法を「増進面接」として体系化した初の実践書。学校や企業などで行われる全員面接の場をはじめとする場で出会う、相談意欲のない人々と心理職はどのように向き合えばよいのか。本書では、軽快な対話や適度な自己開示といった具体的なスキルを駆使し、予防的支援を実現するためのアプローチを丁寧に説く。心理職のビギナーからベテランまで、また臨床・教育・産業などの多領域での活用を視野に入れた構成で、心理支援の幅を広げる知見が得られる一冊。
【目次】
第1章 「主訴がない人」への理解
1-1 「心の健康の保持」における主訴がある人
1-2 「心の健康の増進」における主訴がない人
1-3 人はいつ主訴を持つか
1-4 増進面接の支援構造
1-5 「増進」の学び方
第2章 「主訴がない人」への援助技術:基本原則と3条件
2-1 増進面接の精神
2-2 「主訴がない人」への3条件
第3章 「主訴がない人」への援助技術:増進面接の12のスキル
3-1 出会うまで
3-2 出会いと始め方
〈スキル1〉さわやかな挨拶
〈スキル2〉ウェルカムな雰囲気で出迎える
〈スキル3〉目的を簡潔に伝える
〈スキル4〉テンポ Allegro moderato
3-3 話題提供と展開
〈スキル5〉集団の日常を話題にする
〈スキル6〉その人らしさへの焦点づけ
〈スキル7〉適応への努力をはっきりねぎらう
〈スキル8〉適応の努力をつなぐ
〈スキル9〉私を滑りこませる
3-4 終わり方
〈スキル10〉軽やかに要約する
〈スキル11〉私たちと再会する方法を仕込む
〈スキル12〉さわやかに終わる
第4章 教育分野・産業分野における全員面接のポイント
4-1 教育分野における全員面接のポイント
4-2 産業分野における全員面接のポイント
第5章 リフレッシュカウンセリング
5-1 リフレッシュカウンセリングの目的
5-2 リフレッシュカウンセリングの対象
5-3 リフレッシュカウンセリングの特徴
5-4 リフレッシュカウンセリングの活用法
5-5 きっかけとなる言葉や技法
内容説明
「反応が薄い」「話す気がない」誰もが出会うことのある〈相談意欲のない人〉に支援者は何ができるのか?対話を生み、信頼を育み、心にポジティブな変化を起こすこれからの公認心理師時代の“クライエントファースト”を実現する初の実践書。
目次
第1章 「主訴がない人」への理解(「心の健康の保持」における主訴がある人;「心の健康の増進」における主訴がない人;人はいつ主訴を持つか;増進面接の支援構造;増進面接の学び方)
第2章 「主訴がない人」への援助技術:基本原則と3条件(増進面接の精神;「主訴がない人」への3条件)
第3章 「主訴がない人」への援助技術:増進面接の12のスキル(出会うまで;出会いと始め方;話題提供と展開;終わり方)
第4章 教育分野・産業分野における全員面接のポイント(教育分野における全員面接のポイント;産業分野における全員面接のポイント)
第5章 リフレッシュカウンセリング(リフレッシュカウンセリングの目的;リフレッシュカウンセリングの対象;リフレッシュカウンセリングの特徴;リフレッシュカウンセリングの活用法;きっかけとなる言葉や技法)
著者等紹介
坂本憲治[サカモトケンジ]
福岡大学人文学部教授。福岡大学大学院人文科学研究科教育・臨床心理専攻後期博士課程単位取得退学。博士(臨床心理学)。公認心理師、臨床心理士、2級キャリアコンサルティング技能士。精神科病院、産業臨床(外部EAP)、スクールカウンセリング、学生相談における相談実務を経て、筑波大学人間系助教、福岡大学人文学部講師。2020年より福岡大学准教授、2025年より同大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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