出版社内容情報
ユング派を代表する理論家が初めて心理療法の実践を主題として取り上げた著作。「魂」の領域において癒やしとは何を意味するのか、どのような要因が、いかにして、なぜ癒やしの効果をもたらすのか。癒やしの要因として治療者や患者の人格、自身を解放すること、治療者が依拠する理論などに焦点を当てながら、心理学それ自体の内的な論理を重視する独自のアプローチによって、「魂の作業」としての心理療法の本質を描き出す。
内容説明
ユング派を代表する理論家による心理療法の実践を主題とした初の著作。「魂」の領域において、癒やしとは何を意味するのか。どのような要因が、いかにして、なぜ癒やしの効果をもたらすのか。心理学それ自体の内的な論理を重視する独自のアプローチによって、「魂の作業」としての心理療法の本質を包括的に描き出す。
目次
第1章 導入的なコメント
第2章 癒やしについての二種類の考え方―医学と心理療法
第3章 主たる癒やしの要因:治療者の人格
第4章 自身を解放することのもつ癒やしの効果
第5章 意識への働きかけを通した治療的な効果
第6章 新しさを通した、そして動きそれ自体を通した治療的な効果
第7章 限界
著者等紹介
ギーゲリッヒ,ヴォルフガング[ギーゲリッヒ,ヴォルフガング] [Giegerich,Wolfgang]
1942年生まれ。米国で独文学を教えた後、シュトゥットガルトのユング研究所で訓練を受け、ユング派分析家資格を取得。1976年にシュトゥットガルトで分析家として開業し、その後はミュンヘン近郊にオフィスを移し、現在はベルリン在住。故ジェイムズ・ヒルマンとともに元型的心理学の旗手と見なされ、エラノス会議での講演をはじめ、世界中の様々な国で講義や講演を行い、200以上に上る著作や論文は、日本語、イタリア語、ポルトガル語などを含め、数か国語に翻訳されている
田中康裕[タナカヤスヒロ]
1963年生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(心理学)、ユング派分析家、臨床心理士、公認心理師。現在、京都大学大学院教育学研究科教授。専攻は臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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