カウンセリングにおける宗教性―アニミズム的汎神論的宗教性とトポス

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  • サイズ キク判/ページ数 211p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422116648
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

出版社内容情報

著者は京都の古刹・釘抜地蔵石像寺の住職。長年信者の悩みに対応してきたが、説教と法話による相談活動に限界を感じ、カウンセリングの研修を始め臨床心理士資格と博士号を取得した。本書は、その稀有な立場からの論究と事例をまとめたもの。心理療法においては「生と死」の問題が避けられず、臨床心理士は宗教性を考える必要があることも多い。本書の「寺の中でのカウンセリング事例」を読むことによって、読者は人間心理のさらなる深みを学ぶことになるだろう。

内容説明

人の苦しみの釘を抜く。創建一二〇〇年、京の古刹釘抜地蔵石像寺住職が宗教家として臨床心理士として接した迫真の事例。

目次

第1章 問題と目的
第2章 日本人の宗教性―日本人の宗教性とカウンセリングの関わりについて(アニミズム的汎神論的宗教性のなかで創造された「物語」;日本人のアニミズム的汎神論的宗教性;悩みの文化的基盤 ほか)
第3章 カウンセリングにおけるトポスのもつ意味―釘抜地蔵石像寺のトポスについて(釘抜地蔵石像寺の位置;平安京における聖地としてのトポスのもつ意味;聖地としてのトポスのもつ心理学的意味 ほか)
第4章 事例研究(母の喪の仕事を通して、自分自身の人生をみつけた女性の事例;セルフ(魂)の象徴との出会いをもった強迫行動の青年の事例
トポスのはたらきによってセルフ(魂)の象徴との対話が持続し、人格変容を遂げた女性の事例)
第5章 総合考察と今後の課題

著者等紹介

加藤廣隆[カトウコウリュウ]
1942年京都市に生まれる。1965年同志社大学卒。2006年佛教大学教育学研究科臨床心理学専攻修士修了。2015年佛教大学教育学研究科臨床心理学専攻博士修了。現在、釘抜地蔵石像寺住職。佛教大学博士(教育学)、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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