出版社内容情報
アセスメントから治療計画、活性化技法の適用法まで、セラピストがうつ病に対して行動活性化を実施するための方法を詳しく解説。
そのシンプルな治療構造で、多様なオリエンテーションのセラピストへの広がりが期待されている行動活性化。近年の臨床試験では、うつ病に対して、薬物療法や認知療法と同等かそれ以上の治療効果があるとのエビデンスも示されている。本書は、行動活性化を実施するために必要なすべてを盛り込んだ一冊。アセスメントの実施法から治療計画の立て方、活性化技法の適用法まで、「中核原則」に沿って、事例を織り交ぜながら詳しく解説する。
目 次
監訳者まえがき
序 文
はじめに
謝 辞
第1章 序論――行動活性化の歴史
物語の始まり
うつ病治療の構成要素
行動的アプローチの原点
行動活性化のエビデンス
行動活性化と関連性のある治療法
要 約
第2章 行動活性化の中核原則
導 入
うつ病の行動活性化
10の中核原則
要 約
第3章 治療の構造とスタイル
導 入
行動活性化の基本構造
各セッションの構造化
セラピストのスタイル
要 約
第4章 抗うつ効果のある行動の同定
導 入
目標のアセスメント
行動アセスメントの基本
活動記録表によるアセスメント
活動記録表検討後のターゲット
要 約
第5章 活動のスケジュール化と構造化
導 入
クライエントの活性化
全か無かの活動への対抗
要 約
第6章 問題解決と回避への対応
導 入
従来の問題解決法と行動活性化での利用
一次的問題と二次的問題
問題解決と回避
回避する傾向と変化への挑戦の認証
行動活性化での問題解決と回避の修正
要 約
第7章 反すう思考と問題行動
導 入
反すうとうつ病
反すうのアセスメント
反すうへの介入
要 約
第8章 トラブルシューティング
導 入
活性化への挑戦
セラピストのスタイルとスタンス
失敗の発見
共通した問題
要 約
第9章 結び――再発予防と行動活性化の未来
導 入
再発予防の重要性
行動活性化のこれから
すべてをまとめる
要 約
付録1:うつ病のクライエントのための記録表とワークシート
付録2:治療ノートと週間治療計画
付録3:治療ノートと治療終結後の計画
付録4:セラピストのためのACTIVATEシート
文 献
索 引
監訳者あとがき
【著者紹介】
クリストファー・R・マーテル(Christopher R. Martell, PhD, ABPP)ワシントン大学精神医学・行動科学部および心理学部の臨床准教授。うつ病の行動活性化に関する基礎研究および臨床研究の第一人者である。行動活性化の普及のために、ワークショップの企画ならびに講師として国際的に活躍している。
内容説明
そのシンプルな治療構造と優れた治療効果で、多様なオリエンテーションのセラピストへの広がりが期待されている行動活性化。アセスメントの実施法から治療計画の立て方、活性化技法の適用法まで、10の「中核原則」に沿って、事例を織り交ぜながら詳しく解説する。
目次
第1章 序論―行動活性化の歴史
第2章 行動活性化の中核原則
第3章 治療の構造とスタイル
第4章 抗うつ効果のある行動の同定
第5章 活動のスケジュール化と構造化
第6章 問題解決と回避への対応
第7章 反すう思考と問題行動
第8章 トラブルシューティング
第9章 結び―再発予防と行動活性化の未来
著者等紹介
マーテル,クリストファー・R.[マーテル,クリストファーR.] [Martell,Christopher R.]
PhD,ABPP。ワシントン大学精神医学・行動科学部および心理学部の臨床准教授。うつ病の行動活性化に関する基礎研究および臨床研究の第一人者である。行動活性化の普及のために、ワークショップの企画ならびに講師として国際的に活躍している
ディミジアン,ソナ[ディミジアン,ソナ] [Dimidjian,Sona]
PhD。コロラド大学心理学部の助教授。うつ病の治療と予防を研究している。行動活性化の専門家であると同時に、マインドフルネス瞑想の専門家でもある。ワークショップの企画ならびに講師として国際的に活躍している
ハーマン‐ダン,ルース[ハーマンダン,ルース] [Herman‐Dunn,Ruth]
PhD。シアトルで個人開業をするとともに、ワシントン大学心理学部の臨床指導者として、大学院生のスーパーバイズを行っている。行動活性化や弁証法的行動療法の無作為割り付け試験のリサーチセラピストとしても活躍している
坂井誠[サカイマコト]
1955年生まれ。関西大学大学院文学研究科修了。佐賀医科大学技官・助手、愛知教育大学助教授・教授を経て、中京大学心理学部教授。博士(医学)、臨床心理士、専門行動療法士
大野裕[オオノユタカ]
1950年生まれ。慶応義塾大学医学部卒業。コーネル大学医学部、ペンシルバニア大学医学部留学。慶應義塾大学教授を経て、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター、認知行動療法センター長。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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