内容説明
一人のアメリカ人女性が、あるとき不思議な夢を見た。日本人らしき苔緑色の衣をまとった60歳くらいの僧侶が夢に現れ、「自分は岩のようなもの。日本に来なさい。私の山の水を飲みなさい」と誘った。僧侶(=空海)と対話しつつ、夢に導かれるまま彼女は日本に渡り、高野山で修行を積み、そしてとうとう真言宗の阿闍梨となった。本書は、その道程をさまざまな葛藤も含めて赤裸々に綴った感動の記録である。
目次
序章 はじまり
第1章 深緑の僧衣
第2章 月の山
第3章 カラスに護られて
第4章 帰還
第5章 日輪のカラス
第6章 こころの袈裟
第7章 空海の山で過ごした年月
第8章 仏との眠り
第9章 あとかたもなく
第10章 空海の山の水
著者等紹介
シェパード,シェリー・蓮夢[シェパード,シェリーレンム][Shepherd,Sherry Renmu]
元京都大学大学院客員教授(分析心理学)、元京都文教大学客員教授。ユング派志向心理療法家、箱庭療法家。総合心理心理学(Integral Psychology)、スピリチュアリティ、異文化心理療法、西洋・東洋の叡智の伝統について研究と実践を重ねている。国際箱庭療法学会(ISST)およびアメリカ箱庭療法学会(STA)正会員。国際箱庭療法学会・日本学会(JAST)の設立メンバー。University for Integrative Learningにてトランス・パーソナル心理学(仏教研究専攻)の博士号取得。1997年に高野山真言宗阿闍梨となる
名取琢自[ナトリタクジ]
京都文教大学教授(深層臨床心理学)、京都大学客員准教授。ユング派志向心理療法家、臨床心理士。2002年から2年間のチューリヒ・ユング研究所留学を経て、日本ユング心理学研究所・分析家資格候補生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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