出版社内容情報
【内容紹介】
本書は、精神分析とはどういうものであるかを、精神保健の専門家ではあるが、精神分析療法を自ら行った経験のない人たちに伝えるために、著者がタビストック・クリニックで行なった連続講義の記録。精神分析の理論や歴史についても、それぞれの章で解説されてはいるが、主眼はまさに、精神分析という生の経験がどんなものであるか、その雰囲気を伝えようとしたきわめてユニークな本である。精神分析を体験的に理解する緒として最適な書。
【詳細目次】
背景の説明
1 精神分析―真実の僕
2 精神分析における洞察と感情
3 意味の科学としての精神分析
フロイトの発見
4 ダーウィンの信奉者、および物理主義的伝統の基礎を築いた人物としてのフロイト
5 フロイトと、メスメルの催眠運動
6 ロマン主義者フロイト
7 フロイトの自己分析
8 フロイトによる夢の理解
9 フロイト以降の夢研究の発展
10 転移の臨床的重要性
11 フロイトの本能論
12 フロイトの本能論 その2
13 局所論的モデル
14 構造論的モデル
フロイトの同時代人たち
15 カール・アブラハムと性格形成
16 アーネスト・ジョーンズの象徴理論
17 象徴に関するその他の思想
18 フェレンツィ―忘れられた革新者
19 フロイトとユングのあいだの友情の断絶
20 ユングの理論
より深い理解へ
21 精神病、そして精神分析の発展におけるその重要性
22 フェアバーン
23 フェアバーン その2
24 メラニー・クライン
25 メラニー・クライン その2
26 ビオンの思考における経験から学ぶことと自由について
27 思考作用についてのビオンの理論
28 マイケル・バリントの仕事
29 ウィニコット
30 最終講義
内容説明
タビストック・クリニックで行われた30回の連続講義記録。面接室の中の雰囲気を、日常語を駆使して伝えようとしたユニークな試み。
目次
背景の説明(精神分析―真実の僕;精神分析における洞察と感情 ほか)
フロイトの発見(ダーウィンの信奉者、および物理主義的伝統の基礎を築いた人物としてのフロイト;フロイトと、メスメルの催眠運動 ほか)
フロイトの同時代人たち(カール・アブラハムと性格形成;アーネスト・ジョーンズの象徴理論 ほか)
より深い理解へ(精神病、そして精神分析の発展におけるその重要性;フェアバーン ほか)
著者等紹介
シミントン,ネヴィル[シミントン,ネヴィル][Symington,Neville]
精神分析家。哲学・神学・心理学で学位を取得後ロンドンで分析家となりタビストック・クリニックで勤務、1986年オーストラリア精神分析協会に招かれシドニーに移住し、のち同協会会長を務める
成田善弘[ナリタヨシヒロ]
1941年、名古屋大学医学部卒業。精神科医、臨床心理士。日本精神分析学会認定スーパーバイザー。現在、桜クリニック嘱託
北村婦美[キタムラフミ]
1996年、京都大学医学部卒業。精神科医、日本精神分析学会認定精神療法医。京都民医連中央病院精神神経科所属
北村隆人[キタムラタカヒト]
1993年、京都府立医科大学医学部卒業。精神科医、日本精神分析学会認定精神療法医。現在、マッコーリー大学哲学科(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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