北山理論の発見―錯覚と脱錯覚を生きる

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  • サイズ A5判/ページ数 230p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422113050
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

出版社内容情報

北山修の神髄はどこにあるのか。精神分析家「北山修」とフォーク作詞家「きたやまおさむ」の二面/二重性もクローズアップ。

精神分析のダイナミックな視点で“こころの文化論”を語る北山修の神髄はどこに?――その多彩な切り口を見直して、現代の「人間理解」の指標、未来の「心的援助」の行方を多角的に探る。人類普遍の“深層力動”と日本社会の“歴史フォークロア”を重ねあわせながら、精神分析家「北山修」とフォーク作詞家「きたやまおさむ」の二面性・二重性もいま初めてクローズアップされる! 《日本語臨床研究会/フォーラム》二十年の到達点。

序 章 北山理論の発見(妙木浩之)

ライヴ討論 ふたつの「私」/あいだの「渡し」 (北山修・岡野憲一郎・妙木浩之)


見るなの禁止と自虐的世話役 

   第一章 錯覚と脱錯覚、そして幻滅 (大森智恵)
   第二章 女性の自虐的世話役と能動性 (鈴木智美)
   第三章 日本語臨床における先生転移の功罪 (加藤隆弘)


言葉の橋渡し:比喩と劇化 

   第四章 言葉の橋渡し機能 (池田政俊)
   第五章 劇化と比喩化 (深津千賀子)


評価が分かれるところに 

   第六章 心の「二重性」と「二面性」をめぐって (飯島みどり)
   第七章 精神分析の日本化:親鸞と空海 (川谷大治先生)
 

終 章 「きたやまおさむ」と「北山修」を複眼視すること (岡田暁宜)

ライヴ討論 北山修に聞きたいこと (東畑開人&北山 修)

【著者紹介】
北山 修 (きたやま・おさむ)1946年生まれ、京都府立医科大学卒業、医学博士。白鴎大学副学長、国際基督教大学客員教授、九州大学名誉教授。元・日本精神分析学会会長、国際精神分析協会正会員。著書に以下のもの他多数。『見るなの禁止』(岩崎学術出版社, 1993)『言葉の橋渡し機能』(岩崎学術出版社, 1993)『幻滅論』(みすず書房, 2001)『劇的な精神分析入門』(みすず書房, 2007)『覆いをとること・つくること』(岩崎学術出版社, 2009)『評価の分かれるところに』(誠信書房, 2013)

目次

北山理論の発見
見るなの禁止と自虐的世話役(錯覚と脱錯覚、そして幻滅―幻滅にともなう情報をめぐって;女性の自虐的世話役と能動性;日本語臨床における「先生転移」の功罪―見るなの禁止の世界を超えて)
言葉の橋渡し:比喩と劇化(言葉の橋渡し機能;劇化と比喩化)
評価が分かれるところに(こころの「二重性」と「二面性」をめぐって;精神分析の日本化―いいとこ取りと取り捨て)
「きたやまおさむ」と「北山修」を複眼視すること

著者等紹介

北山修[キタヤマオサム]
1946年生まれ、京都府立医科大学卒業、医学博士。白鴎大学副学長、国際基督教大学客員教授、九州大学名誉教授。元・日本精神分析学会会長、国際精神分析協会正会員

妙木浩之[ミョウキヒロユキ]
1985年、上智大学大学院文学研究科博士課程満期退学、臨床心理士。東京国際大学人間社会学部教授。南青山心理相談室

池田政俊[イケダマサトシ]
1985年、千葉大学医学部卒業、医学博士。帝京大学文学部心理学科教授。北山研究所所長、南青山心理相談室顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろか

3
北山への愛。2016/05/28

さち

2
北山先生とその理論についての論考集。さまざまな方が多方面からの切り口で執筆しており、対談も2つ入っているので、とてもバラエティに富んでいて読み応えがあった。何というか、このバラエティに富んでいるというか、広くて掴みどころがないようで深く入り込む印象そのものが北山先生的なのかなぁ、と。2016/01/20

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