出版社内容情報
北山修の神髄はどこにあるのか。精神分析家「北山修」とフォーク作詞家「きたやまおさむ」の二面/二重性もクローズアップ。
精神分析のダイナミックな視点で“こころの文化論”を語る北山修の神髄はどこに?――その多彩な切り口を見直して、現代の「人間理解」の指標、未来の「心的援助」の行方を多角的に探る。人類普遍の“深層力動”と日本社会の“歴史フォークロア”を重ねあわせながら、精神分析家「北山修」とフォーク作詞家「きたやまおさむ」の二面性・二重性もいま初めてクローズアップされる! 《日本語臨床研究会/フォーラム》二十年の到達点。
序 章 北山理論の発見(妙木浩之)
ライヴ討論 ふたつの「私」/あいだの「渡し」 (北山修・岡野憲一郎・妙木浩之)
見るなの禁止と自虐的世話役
第一章 錯覚と脱錯覚、そして幻滅 (大森智恵)
第二章 女性の自虐的世話役と能動性 (鈴木智美)
第三章 日本語臨床における先生転移の功罪 (加藤隆弘)
言葉の橋渡し:比喩と劇化
第四章 言葉の橋渡し機能 (池田政俊)
第五章 劇化と比喩化 (深津千賀子)
評価が分かれるところに
第六章 心の「二重性」と「二面性」をめぐって (飯島みどり)
第七章 精神分析の日本化:親鸞と空海 (川谷大治先生)
終 章 「きたやまおさむ」と「北山修」を複眼視すること (岡田暁宜)
ライヴ討論 北山修に聞きたいこと (東畑開人&北山 修)
【著者紹介】
北山 修 (きたやま・おさむ)1946年生まれ、京都府立医科大学卒業、医学博士。白鴎大学副学長、国際基督教大学客員教授、九州大学名誉教授。元・日本精神分析学会会長、国際精神分析協会正会員。著書に以下のもの他多数。『見るなの禁止』(岩崎学術出版社, 1993)『言葉の橋渡し機能』(岩崎学術出版社, 1993)『幻滅論』(みすず書房, 2001)『劇的な精神分析入門』(みすず書房, 2007)『覆いをとること・つくること』(岩崎学術出版社, 2009)『評価の分かれるところに』(誠信書房, 2013)
目次
北山理論の発見
見るなの禁止と自虐的世話役(錯覚と脱錯覚、そして幻滅―幻滅にともなう情報をめぐって;女性の自虐的世話役と能動性;日本語臨床における「先生転移」の功罪―見るなの禁止の世界を超えて)
言葉の橋渡し:比喩と劇化(言葉の橋渡し機能;劇化と比喩化)
評価が分かれるところに(こころの「二重性」と「二面性」をめぐって;精神分析の日本化―いいとこ取りと取り捨て)
「きたやまおさむ」と「北山修」を複眼視すること
著者等紹介
北山修[キタヤマオサム]
1946年生まれ、京都府立医科大学卒業、医学博士。白鴎大学副学長、国際基督教大学客員教授、九州大学名誉教授。元・日本精神分析学会会長、国際精神分析協会正会員
妙木浩之[ミョウキヒロユキ]
1985年、上智大学大学院文学研究科博士課程満期退学、臨床心理士。東京国際大学人間社会学部教授。南青山心理相談室
池田政俊[イケダマサトシ]
1985年、千葉大学医学部卒業、医学博士。帝京大学文学部心理学科教授。北山研究所所長、南青山心理相談室顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 近代日本農民運動史論