ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784422113005
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

出版社内容情報

「チューリッヒのユング研究所においてきわめて人気の高かった二人が、研究所において講義したことを基にして本書は成立しているのだから、意味深い内容となっているのも当然である。二人の豊富な分析経験を踏まえての発言は、人間性に関しての洞察に満ちている。短い文章でも、うーんと考え込まされるようなものが多く、実に読み甲斐のある書物である。」序文より 河合隼雄
【関連書】
『個性化の過程』(創元社刊)C・A・マイヤー著/氏原寛訳(ISBN:4422111140)
『タイプ論』(みすず書房刊)C・G・ユング/林道義訳(ISBN:4622021978)

目次

第1部 劣等機能(劣等機能の概略的説明;四つの非合理機能;四つの合理機能;劣等機能が心の発達に果たす役割)
第2部 感情機能(歴史的観点からの導入;ユング派の記述と区別;感情タイプ;劣等な感情と否定的感情;感情と母親コンプレックス;感情とアニマ;感情機能の教育)

著者等紹介

フランツ,M‐L.フォン[フランツ,ML.フォン][Franz,Marie‐Louise von]
1915年、ミュンヘン生まれ。1918年、スイスに移住。チューリヒ大学で古典文献学の博士号を得る。1934年以来C.G.ユングの弟子兼共同研究者となり、主に錬金術研究に従事した。チューリヒのユング研究所の講師をつとめる。神話やおとぎ話の透徹した講義で高名であった。1998年没

ヒルマン,J.[ヒルマン,J.][Hillman,James]
1925年、アメリカのニュージャージー州生まれ。1946年に渡欧、パリのソルボンヌ大学及びダブリンのトリニティ・カレッジに学び、チューリヒ大学でPh.D.取得。その後、チューリヒのユング研究所において分析家となる。1978年にスイスを去り、現在はアメリカに在住。元型的心理学の創始者

角野善宏[カドノヨシヒロ]
1959年、大阪府生まれ。1986年愛媛大学医学部卒業。1990~1993年、チューリッヒ・ユング研究に留学、ユング派精神分析家の資格を取得。現在、京都大学大学院助教授。医学博士。精神科医。臨床心理士

今西徹[イマニシトオル]
1975年、京都府生まれ。2003年、京都大学大学院教育学研究科臨床教育学専攻博士後期課程学修認定退学。現在、関西福祉大学助手。仏教大学学生相談室カウンセラー。臨床心理士

奥田亮[オクダアキラ]
1970年、大阪府生まれ。1999年、京都大学大学院教育学研究科臨床教育学専攻博士後期過程学修認定退学。樟蔭女子短期大学人間関係科専任講師を経て、現在、大阪樟蔭女子大学人間科学部心理学科専任講師。臨床心理士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SKH

6
二部構成。第一部はフォン・フランツにより、ユングが唱えたタイプ論が更に深く考察され、第二部はJ・ヒルマンにより、感情機能が詳説される。こちらは、メンタルヘルスに通じる事案を扱い、コンプレックスとの向き合い方、感情教育指南のくだりは、ユング心理学の真髄。2014/10/24

水野

2
ヒルマン先生の語り口が気さくでよい。個人の中に収まるようで微妙に収まらない、劣等機能の話。感情機能はその後に収録だからか、より詳細に解説する何か的な。2013/01/10

パルテノ

1
類型を学ぶ上で気になっていた事の答えが多く書かれていて良かった。感情に振り回されるので自分のことを長らく感情型だと思っていたが、読む限り思考型寄りだと分かった。ただ二部からは神話やある程度ユングの知識がないとついていけないかもしれない。またユング心理学の知識を深めてから再読したい。2020/09/03

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