出版社内容情報
さまざまな領域での臨床実験を11のライフサイクルに分けて事例とともに解説。ベテラン臨床家の試みが胸を打つ。
<内容紹介>
人の生は、その時その時の発達段階に応じた課題をもっており、それを一つひとつクリアしてゆくことでみずから成長を遂げてゆくという。本書は、エリクソンのライフサイクル論に基づきながら、人格形成の発達段階を、乳児期、幼児期、学童期、思春期、青年期、成人期、中年期、高齢期に分け、熟練臨床家たちが、それぞれの時期に特有のこころの発達課題を解説するとともに、典型的な症例をあげて考察を加えたこれまでにない一書。
<目次>
はじめに(氏原寛)
第1章 ともにあることの躓き(乳幼児)(松島恭子)
第2章 食べることをめぐって(幼児期前期)(田中千穂子)
第3章 親子として共に育つ時期の精神療法(幼児期後期・遊戯療法)(川畑友二)
第4章 ひとりぼっちの彷徨(学童期)(金岡洋子)
第5章 変化のための混沌(思春期)(永田法子)
第6章 「凪」から「嵐」へ―孤独な旅立ちの始まり(青年期前期)(角野善宏)
第7章 取っ手のないドアの内側(青年期後期)(安福純子)
第8章 積み残した背負子(成人期)(鈴木千枝子)
第9章 喪失と創造の間(中年期)(成田善弘)
第10章 私の終わりとの対話(高齢期)(篠田美紀)
内容説明
乳児期から高齢期まで、病院、個人クリニック、学生相談室、教育センター、老人施設など、さまざまな領域での臨床実践を、11段階のライフサイクルの時期に分けて、事例とともに解説した希有な書。
目次
第1章 「共にあること」の躓き―「抱っこ」と「抱え」の心理臨床(乳児期)
第2章 食べることをめぐって―内的調整力を育むこと(幼児期前期)
第3章 親子として共に育つ時期の精神療法(幼児期後期)
第4章 ひとりぼっちの彷徨(学童期)
第5章 変化のための混沌(思春期)
第6章 「凪」から「嵐」へ―孤独な旅立ちの始まり(青年期前期)
第7章 取っ手のないドアの内側(青年期後期)
第8章 「一人前になること」への覚悟(成人期)
第9章 第二の青春の翳りと性(更年期)
第10章 喪失と創造の間(中年期)
第11章 私の終わりとの対話(高齢期)
著者等紹介
松島恭子[マツシマキョウコ]
1978年、広島大学大学院教育学研究科前期博士課程修了。学術博士。臨床心理士。現在、大阪市立大学大学院生活科学研究科教授
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