出版社内容情報
【解説】
アクティヴ・イマジネーションとは、C・G・ユングが自らの経験を通して再発見した意識と無意識の対話法のことであり、本書は、その最初にして唯一の事例集である。
こころの全体性を回復させようとする。
内容説明
本書は、たましいへの通路「アクティヴ・イマジネーション」について縦横に語りつつ、ユング心理学の神髄に迫る書である。
目次
第1章 無意識と対決する
第2章 現代のアクティヴ・イマジネーション
第3章 アクティヴ・イマジネーションに近づく
第4章 死に備える無意識
第5章 古代のアクティヴ・イマジネーション
第6章 12世紀初頭のアクティヴ・イマジネーション
第7章 アンナ・マージュラ
第8章 永遠の探求―内なるグレート・スピリットを求めて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
40
全体性を実現するユング心理学最強のツールであるアクティヴ・イマジネーション(能動的想像法)は、夢の中に登場した人や動物を相手に必要に応じて対話を試み、夢の理解促進させるのに、夢解釈単独で行うよりもはるかに効果的であると云う。ユングの高弟の一人のB.ハナーが、アクティヴ・イマジネーションの事例を通して無意識と出逢うための諸段階、陥りやすい落とし穴、そして効果について詳しく解説している。本書は、まさに心理療法家向けであることから難解さは否めなかったが、非常に興味深く読むことができた。2021/05/29
おやつ
6
ヘミシンクを本格的にやりはじめて、これも関係あるのかな?と手に取りました。ですがあまりやり方そのものについては載っていなく。。解説のほうで少しフォローがあるのですが、「極意がないのが極意(つまり千差万別、人それぞれ)」とあってしょんぼり。。(´・ω・`)でした。事例が濃密な感じで乗っているのですがとりあえずぱらぱら読みです。2019/08/06
烏
1
無意識。この世界は奥が深くここに何か得体の知れない怪物が住んでいる。この本の中に出てくる患者の一人アンナは満足にいく恋愛に手が届きそうになると、きまって何かー姉の自殺、戦争の勃発、パートナーの死などが起こり、克服しがたい障害となっている。彼女の場合そういったことがうまくいってはならなかったのだ。とありアクティブ・イマジネーションで無意識との対話で回復しようとしている。こういうことは子供のころから自分の中にも起きていて無意識レベルで抑えがたい障害になっている。克服するには自我を殺すくらいしか思いつかない。2023/01/02
アテルイ
1
時間を置いて再読したいと思います。じっくりと自分の血肉にしたい。そう思わせる内容でした。2012/06/20