出版社内容情報
【解説】
本書は、子どもの「あそび」に着目し事例検討を中心としているが、ただ漠然と戯れるだけの遊戯療法の本ではない。事例の経過説明と著者の孝察とが交互になされるので、著者がその時どのような判断をし、どのような技法を用いたのか、読者も共に考察に加わることができるワークショップ形式になっていて、それが本書の大きな特徴となっている。思春期・青年期から、学童期・小児・乳幼児まで、幅広い活動領域のカウンセラーに。
内容説明
子どもとのワークに関するさまざまな基本概念を探究すると同時に、臨床資料によって、子どもの長期的な心理療法過程で臨床家が誰しも体験する苦労を取り上げて分析してゆく。
目次
第1部 子どもの治療への入門(子ども患者の一般的特徴;治療プロセス上のアセスメントの役割;プレイの中心的意味)
第2部 治療過程(神経症の子どもの治療;神経症の子どもの治療―年少児の場合;性格病理の治療 ほか)
第3部 親とのワーク(親ガイダンスと転移性親機能;親‐子関係の治療;親を介した治療)