出版社内容情報
【解説】
よく知られた童話を取り上げ,深層心理学的な分析を加えるとともに,創作童話と童話を心理臨床にとり入れる試みを語る。「白雪姫」「かぐや姫」等,童話愛好家も楽しめる。
内容説明
本書は、主に中堅の心理臨床家たちが、よく知られた内外の童話をとりあげ、各々自由な発想で深層心理学的な分析を加えるとともに、創作童話をおとぎ話の違い、童話を冠したコンプレックスやシンドロームの解説、さらには童話を心理療法に取り入れる試みなどが語られています。
目次
第1部 深層分析の基礎(童話の深層分析とその理論―ユング派とフロイト派による『白雪姫』解釈の比較)
第2部 名作童話の分析(銀河鉄道の夜―限りない透明な完成を追い求める前思春期の少年;イワンのばか―自己実現に向かって生きる;かぐや姫―永遠の少女の背景にある成熟拒否の心理;オズの魔法使い―前思春期少女の成長過程;人魚姫―宿命ゆえの憧憬と愛の苦悩、そして精神的解脱への過程;赤い蝋燭と人魚―母性愛、恩返し、復讐の背後をなす「甘え」の心理;幸福の王子―幸福という名の不幸、真の幸福を求めて)
第3部 心の病と童話の世界(シンドローム、コンプレックスと童話;心理療法と童話)
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