創元こころ文庫<br> こころと人生―河合隼雄セレクション

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創元こころ文庫
こころと人生―河合隼雄セレクション

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  • サイズ A6判/ページ数 244p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784422000541
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0111

内容説明

鋭い目で人生の真実を見抜くのびやかな子ども時代、心の底深くに得体のしれぬものを抱えて苦しむ青年期、最も安定しているはずの時期に最も大きなこころの危機を迎える中年期、生きるということの意味を再び問いなおす老年期―。人生のそれぞれの時期のこころの問題を、臨床家としての目がこまやかに温かくとらえた講演集。

目次

1 子どもは素晴らしい(『一年一組せんせいあのね』;せんせいのおよめさん ほか)
2 青年期の悩み(多様化する青年の姿;昔の青年像 ほか)
3 中年の危機(中年は危険な時期;人生の前半と後半 ほか)
4 老いを考える(年をとるということ;人間の成熟 ほか)

著者等紹介

河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年~2007年。兵庫県生まれ。京都大学理学部卒業。臨床心理学者。京都大学名誉教授。1962年にスイスのユング研究所に留学し、日本人として初めてユング派分析家の資格を取得。帰国後、京都大学教育学部で臨床心理学を教えるかたわら、ユングの分析心理学を日本に紹介し、その発展と確立に寄与。1995年、国際日本文化研究センター所長、2002年、第一六代文化庁長官に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

こころにはそれぞれの時期に特有の問題がある。各時期の問題を、臨床家としての目がこまやかに捉えた講演集。鏡リュウジ氏解説。

子ども時代、青年期、中年期、老年期と、こころにはそれぞれの時期に特有の問題がある。鋭い目で人生の真実を見抜くのびやかな子ども時代、心の底深くに得体のしれぬものを抱えて苦しむ青年期、最も安定しているはずの時期に最も大きなこころの危機を迎える中年期、生きるということの意味を再び問いなおす老年期──と、人生のそれぞれの時期のこころの問題を、臨床家としての目がこまやかにとらえた同名タイトル講演集の文庫版。巻末解説は、心理占星術・神話研究者の鏡リュウジ氏。

はじめに

I 子どもは素晴らしい
 『一年一組 せんせいあのね』
 せんせいのおよめさん
 子どもに心を開く
 問題行動の背後にあるもの
 子どもが学校へ行かなくなる
 「お父さんに似てけしからん」
 「子どもさん、頑張ってるな」
 真剣に話をする一時間
 無茶苦茶な行動にも意味がある
 変革の必要なときに問題が起こる
 まず親の心が落ちついていること
 子どもの眼で世界を見る
 孫と一緒に本を読む
 『ふたりのロッテ』
 子はかすがい
 もう一人の私
 子どもが病気になる意味

II 青年期の悩み
 多様化する青年の姿
 昔の青年像
 青年期平穏説
 無気力学生
 健康なアメリカの大学生
 中学生のような顔をした日本の大学生
 自由をはきちがえる日本人
 自分に責任をもてる人間を育てる
 子どものような大学生を育て上げる
 自由と無責任
 二重三重に捨てられる体験
 子どもを包み込む力
 必ずある揺り戻し
 無気力青年と羊男
 『三四郎』の中の青年像
 青年期に現れる中年の悩み
 無気力学生のカウンセリング
 手紙で伝える心
 常識を超えた青年像をつかむ

III 中年の危機
 中年は危険な時期
 人生の前半と後半
 幻覚を体験したユング
 病気のおかげでつくり出した心理学
 死の体験から立ち直った漱石
 自分の人生を創造する
 増えたストレス
 中年問題を扱った小説
 土から離れる
 ふるさとに帰りたい
 私の心を支えるもの
 深いところとつながる
 危機の中から意味のあることを見出す
 漱石の小説『道草』
 上から自分を見る眼

IV 老いを考える
 年をとるということ
 人間の成熟
 何のために生きるのか
 自分なりの世界をもつ
 大切なのは心のもち方
 好きなことをやってみる
 人とのつき合い
 まわりが自分を支える
 老人ぼけの相談
 「息子を盗まれた」
 言いたいことが言えない
 少しだけ相手のいやなことを言う
 本当の夫婦の関係のはじまり
 夫婦の問題を子どもがかぶる
 いやなことが起こるとき
 ひっくり返してものを見る
 存在の意味
 死を自分なりに受けとめる

解説
シリーズ刊行によせて

【著者紹介】
一九二八年、兵庫県生まれ。京都大学教育学博士。京都大学名誉教授。元・文化庁長官。一九五九年にアメリカへ留学。一九六二年にスイスのユング研究所に留学し、日本人として初めてユング派分析家の資格を取得。一九六五年に帰国後、京都大学教育学部で臨床心理学を教えるかたわら、ユングの分析心理学を日本に紹介し、その発展に寄与。一九九二年、京都大学を退官。一九九五年、国際日本文化研究センター所長、二〇〇二年、第一六代文化庁長官に就任。著書に『ユング心理学入門』『昔話と日本人の心』『明恵 夢を生きる』『河合隼雄著作集(全一四巻)』ほか多数がある。二〇〇七年七月一九日、逝去。