出版社内容情報
カウンセリングおよび臨床心理学の第一人者、河合隼雄の初期の論説や講演をまとめた同名書籍の文庫版。
日本社会にカウンセリングおよび臨床心理学を根付かせた第一人者として知られる著者が、初期の頃に書いた論説や講演をまとめた同名書籍の文庫版。カウンセリングを型にはまったものとしてではなく「人間性」という視点から、柔軟に多面的に捉えた内容で、専門家だけでなく一般読者もおもしろく読める。黎明期にすでにカウンセリングの本質的な問題点が的確に指摘されている点は注目に値する。文庫版巻末解説は、著者の弟子で京都大学大学院教授、桑原知子氏。
はじめに カウンセリングと人間性
I カウンセリング場面と人間性
1 うそと真実
2 偏見のカウンセリング
3 責任感
4 カウンセリングと「ゆとり」
5 「考えさせる」こと
6 馬が合う・虫が好かぬ
7 個性をとらえる
II 講演記録から
8 カウンセリングとコンプレックス
9 学校カウンセリングの問題点
10 適応とは何か
III 理論的考察
11 日本におけるロジャーズ理論の意義
12 カウンセラーの態度──現象学的接近法の問題
13 自殺の象徴的意味について─ユング派の視点から
付録 箱庭療法の理論と実際
1 はじめに
2 技法と発展の過程
3 箱庭の見方
4 一つの事例(学校恐怖症)
5 理論的考察
6 主題の展開(いろいろな事例)
あとがき
解説
シリーズ刊行によせて
初稿発表覚え書
【著者紹介】
一九二八年、兵庫県生まれ。京都大学教育学博士。京都大学名誉教授。元・文化庁長官。一九五九年にアメリカへ留学。一九六二年にスイスのユング研究所に留学し、日本人として初めてユング派分析家の資格を取得。一九六五年に帰国後、京都大学教育学部で臨床心理学を教えるかたわら、ユングの分析心理学を日本に紹介し、その発展に寄与。一九九二年、京都大学を退官。一九九五年、国際日本文化研究センター所長、二〇〇二年、第一六代文化庁長官に就任。著書に『ユング心理学入門』『昔話と日本人の心』『明恵 夢を生きる』『河合隼雄著作集(全一四巻)』ほか多数がある。二〇〇七年七月一九日、逝去。
内容説明
日本の社会にカウンセリング、および臨床心理学を根付かせた第一人者である著者が、初期の頃に書いた論説や講演録をまとめた本書は、カウンセリングを「人間性」という視点から柔軟に多面的に捉えたもので、専門家のみならず一般読者にもおもしろく読める。黎明期にすでにカウンセリングの本質的な問題点が的確に指摘されている点も注目に値する。
目次
1 カウンセリング場面と人間性(うそと真実;偏見のカウンセリング;責任感;カウンセリングと「ゆとり」;「考えさせる」こと;馬が合う・虫が好かぬ;個性をとらえる)
2 講演記録から(カウンセリングとコンプレックス;学校カウンセリングの問題点;適応とは何か)
3 理論的考察(日本におけるロジャーズ理論の意義;カウンセラーの態度―現象学的接近法の問題;自殺の象徴的意味について―ユング派の視点から)
付録 箱庭療法の理論と実際(技法と発展の過程;箱庭の見方;一つの事例(学校恐怖症)
理論的考察
主題の展開(いろいろな事例))
著者等紹介
河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年~2007年。兵庫県生まれ。京都大学理学部卒業。臨床心理学者。京都大学名誉教授。1962年にスイスのユング研究所に留学し、日本人として初めてユング派分析家の資格を取得。帰国後、京都大学教育学部で臨床心理学を教えるかたわら、ユングの分析心理学を日本に紹介し、その発展と確立に寄与。1995年、国際日本文化研究センター所長、2002年、第一六代文化庁長官に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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