内容説明
「消防心理学」というネーミングは筆者の造語です。そのような学問分野は存在しないかもしれませんが、消防や災害などを中心に、知っておいても良さそうな心理学の基礎知識などを、一まとめにパッケージ化した「災害と日々の暮らしの入門書」です。中には、みなさんが経験した「あるある」なども含まれていて、いつか「あれは、そういうことだったのか」と納得したり、気づきや再発見があるかもしれません…。
目次
消防と心理学の世界を結ぶ
パリのテロ事件とパニック
災害時の逃げ遅れと心理のワナ
こころを守る「防衛機制」
フールプルーフとフェイルセーフ
デマや流言とネット社会
人物評価の「ものさし」とエラー
ビル火災時に墜落死が起きるわけ
相手との距離を縮める「自己開示」
悲しすぎて涙も出ない
消防職員のイメージと役割的人格
恐怖に襲われた時の反応
火災予防PRの心理学
バイスタンダーと援助行動
「外見」が印象形成の決め手か?
人生を決めるカギ…自己効力感
同調行動はなぜ起きるのか
ビル火災と避難行動の傾向について
見当識と失見当識
災害(防災)心理学の世界〔ほか〕
著者等紹介
加藤孝一[カトウコウイチ]
秋田県出身、法政大学法学部卒業、筑波大学大学院教育研究科修士課程修了。東京消防庁の海外研修生として英国とドイツに派遣された。東京消防庁広報課報道係で報道業務担当。各消防署では主に予防行政や広報、地域防災を担当。消防署の副署長、警防課長、予防課長として勤務。災害心理や惨事ストレスについて調査研究、消防在職中、職場の承認を得て早稲田大学第二文学部等の非常勤講師を兼職した。東京都港区防災アドバイザー。防災士。近代消防社特任記者。災害危機管理アドバイザー。消防・防災に関する講習、講演、執筆で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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