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出版社内容情報
ヴィクトリア朝イングランド。愛を信じないレンワース侯爵に便宜結婚を持ちかけられたルイーザ。玉の輿を狙う彼女は侯爵にとっては好都合で……。ヒストリカル・ロマンスの人気作家の超話題作!
内容説明
ヴィクトリア朝イングランド。レンワース侯爵は、ロンドン社交界で“理想の紳士”と称されるも、愛を信じたことはなかった。一方、貧しいルイーザは姉妹を養うために条件のよい結婚を望み、念願の社交界デビューを果たす。侯爵はルイーザに強く惹かれるが、結婚する気はない。二人のゲームのような駆け引きは予想外の展開に!米ロマンス書評サイトなどで2013年の「ベスト・ロマンス」に選ばれた、圧倒的高評価の超話題作。
著者等紹介
トマス,シェリー[トマス,シェリー] [Thomas,Sherry]
2年連続でRITA賞を受賞するなど、高く評価されているロマンス作家。テキサス州オースティンに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
31
先日読んだ「もう一度恋をしたくて」がとても面白かったので、話としては時系列的に先なのに後で出版されたこの作品を手に取りー素晴らしく楽しませてもらいました。とにかく、「理想の男性」という仮面をかぶった「偽善者」と、わけあって資産家と結婚せねばならない女子のキツネとタヌキの化かし合いと言った会話のテンポが絶妙です。吹き出すようにおかしいのに切ない。極上のエンタテイメント小説でした。この本、英語でも読んでみたいです。2020/01/07
りり
12
何だろう。不思議なくらい、この本がツボにはまった。前半のお互いの見事な駆け引きや、「二人は結婚して、幸せに暮らしました」とは程遠い結婚後の現実は、繰り返し読んでも陳腐さを感じない。精神も肉体も相性の良い伴侶と結ばれたとしても、それだけでは幸せになれない人の心の複雑さが書かれていると思う。2017/10/25
キッチンタイマー
12
作品のテーマは「噓」なんだけど、噓というと単純にそのあとの損害についてフォーカスされがちなんだけど、冒頭の心凍り付く描写は噓の原因について読者を黙らせる。補正下着を含む作中のさまざまな噓について読んでいくとなかなか楽しい。ルイーザ(結構好きな名前)は欠点の多い、わりと普通の人なんだけど、フェリックス(猫みたいな名前)の複雑な心理状態が魅力。結局噓をついている本人も噓を見抜いてくれる人を望んでいるのよね。2014/05/24
ちぇしゃ
11
とても面白かった。このヒーローはAdult Children of Dysfunctional Familyだよね、完璧に。そう読むとヒーローのヒロインへの仕打ちや勝手な思い込み、嘘を嘘で重ねてでも自分の思い通りにしていこうとする様子などの描き方が絶妙です。本当は優しくしたいのにね。 直接的な甘い言葉のやりとりじゃないからこそ、二人の心の機微、かけひきがなんとも際だってて、不自然さがなくて素敵だった。 きっとロマンス小説としては珍しいのかもしれないけど、とても好きな作品。2014/06/07
kyara
11
もうね…堪能しました!好きだわ、シェリートマス。後半の、数学のレッスンのあたり素晴らしいラブシーンです。切なくなります。2014/05/23