いのちの政治学―リーダーは「コトバ」をもっている

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いのちの政治学―リーダーは「コトバ」をもっている

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  • サイズ 46判/ページ数 315p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784420310925
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

なぜ日本の政治家は、ペーパーを読み上げるだけで、表層的な政策論しか語れないのか。誰もが「いのち」の危機に瀕している今こそ、態度や存在から湧き出る「コトバ」によって人々に平穏をもたらすリーダーが、「いのちの政治」の実践が、必要なのではないか。
コロナ危機のさなかに、政治学者・中島岳志と批評家・若松英輔はこの問題意識をもって対話を始めた。
聖武天皇、空海、ガンディー、教皇フランシスコ、大平正芳――5人の足跡を追い、その功績や振舞い、残した「コトバ」を読み解く。さらに芸術家、文学者、現代の政治家たちとの比較や分析を行いながら、縦横無尽に語り尽くす! 新しい次元の政治を拓くための徹底対談。集英社ウェブイミダスの人気連載を書籍化。
【目次】
序章 二〇二〇年春、危機の時代を迎えて
1 聖武天皇は疫病と天災にどう向き合ったのか
2 空海の世界観が教える「参与する」ことの大切さ
3 隣人と分かち合う。ともに飢え、ともに祈る。ガンディーの姿が伝えたこと          
4 教皇フランシスコは宗教の壁を超え、声を上げられない人々の「器」になる
5 大平正芳の思想にみる 今の政治が失ったものとは?
終章 二〇二一年秋、「コトバ」を失った時代に

【著者プロフィール】
中島岳志(なかじま たけし)
政治学者。1975年大阪府生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、未来の人類研究センター教授を兼任。専門は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年『中村屋のボースーインド独立運動と近代日本のアジア主義』にて第5回大佛次郎論壇賞を受賞。著書に『パール判事 東京裁判批判と絶対平和主義』『「リベラル保守」宣言』『親鸞と日本主義』など多数。

若松英輔(わかまつ えいすけ)
批評家・随筆家。1968年新潟県生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、未来の人類研究センター教授を兼任。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選。16年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて第2回西脇順三郎学術賞を受賞。18年『詩集 見えない涙』にて第33回詩歌文学館賞を受賞、同年『小林秀雄 美しい花』にて第16回角川財団学芸賞及び、19年に第16回蓮如賞を受賞。著書に『内村鑑三 悲しみの使徒』『詩と出会う 詩と生きる』『霧の彼方 須賀敦子』など多数。

内容説明

誰もが「いのち」の危機にある。すべての「いのち」を生かすために、私たちは何をすべきか。政治学者と批評家は、コロナ感染が広がった春に対話を始めた。

目次

序章 二〇二〇年春、危機の時代を迎えて
1 聖武天皇は疫病と天災にどう向き合ったのか
2 空海の世界観が教える「参与する」ことの大切さ
3 隣人と分かち合う。ともに飢え、ともに祈る。ガンディーの姿が伝えたこと
4 教皇フランシスコは宗教の壁を超え、声を上げられない人々の「器」になる
5 大平正芳の思想にみる今の政治が失ったものとは?
終章 二〇二一年秋、「コトバ」を失った時代に

著者等紹介

中島岳志[ナカジマタケシ]
政治学者。1975年大阪府生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、未来の人類研究センター教授を兼任。専門は南アジア地域研究、近代日本政治思想。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。2005年『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』にて第5回大佛次郎論壇賞、第17回アジア・太平洋賞を受賞。幅広い評論活動を行っている

若松英輔[ワカマツエイスケ]
批評家・随筆家。1968年新潟県生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、未来の人類研究センター教授を兼任。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選。16年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて第2回西脇順三郎学術賞を受賞。18年『詩集 見えない涙』にて第33回詩歌文学館賞を受賞、同年『小林秀雄 美しい花』にて第16回角川財団学芸賞及び、19年に第16回蓮如賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

72
五人の政治的・宗教的なリーダーを通して「いま」の政治を考察する。ガンディーについては子ども用の伝記程度の知識しか持っていなかったため、絵に描いたような放蕩息子だったことに驚いた。痛い目に遭わなければ人間は変われない。また、大平正芳氏がキリスト者であることも初めて知った。信仰を持っている人が立派だとまで言う気はないが、自分の中にしっかりとした柱を持っていたほうが人間的に立って歩きやすいだろうし、ほかの人たちの支えになれる。これからのリーダーに求められるものは共感する力とやさしさなのではないだろうか。2022/02/20

冬佳彰

21
あまり期待もせずに読みはじめたが(失礼)、結構よかった。副題の「コトバ」とは、表面的に発せられる「言葉」に対し、その人間が自分の存在の奥深いところから発する深みのある「ことば」を意味している。本書に登場するコトバの持ち主で興味をひかれたのは、ガンディー、大平正芳かな。彼らが語ったコトバを読んでみたいと思った。特に、本書で紹介されている大平さんのコトバの深さは凄い。あの頃は、地味で滑舌悪くて(加えて自民)、という印象しかなかったが、そういう考えの持ち主だったんだな。それに比べると、(続く)2022/01/15

入道雲

9
5人のリーダーを取り上げ、リーダーとは何かを問うている。共通するのは、自らの体験から何か軸となる考え方を持ち、それを常に磨きながら、自らの道を考えていた事だろうか。今の日本の政治家は表面的な事ばかりで軸となるものを持っていないように見える人ばかり。振り返ってコトバにし、真因を考えてコトバにし、行動にフィードバック出来るようにコトバにして伝えることが大切であるだろう。2023/05/07

umico

6
自分に利益のあることをしてくれるかどうかではなく、今一番苦しんでいる人たちにとって、最も善き政治をしてくれるのは誰なのかということを考える。 自分の生活が多少苦しくなっても、一番苦しんでいる人たちに人間らしい生活が戻ってくる。そういう政治ができる人を。教皇フランシスコの項が響いた。上智大学での講演を私もそのときその場で聴いていたかったと思う。利他は受け手になることから始まる。知らないことばかりだ。もっともっと知りたいと思う。2022/01/24

Eiki Natori

5
なぜ政治家の言葉が軽いのか。古典から学んでいないからだ。かつてウェーバーの「暴力装置」という言葉を使い叩かれた政治家もいたが・・・ 個人的にはガンジーの若かりし時は、俗人も俗人だったという事実が一番面白かったのだが、「El PAPA」フランシスコを取り上げられているだけでも、この本は一読に値するだろう。気候変動に関心をもち、カトリックなのに「多様性」を認め、「原理主義」を否定し、新自由主義について意を唱える教皇。その根底にあるのは「貧しい人たちの声の器になれない人間が、神の声になれるはずはない」とのこと。2021/12/13

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