出版社内容情報
深い知性を養ったしなやかな感性の生い立ち
科学史・科学哲学の泰斗である著者の知性を支える〈ものごと〉に感興する精神。幼少から音楽や能に親しみ、チェロを生涯の友とし、一方映画や落語に心から興じて育まれてきた精神の自己形成史。
内容説明
人は知のみにて生きるにあらず。音楽、チェロ演奏、能、落語、映画、科学史・科学哲学の第一人者である著者の自己形成の原点。
目次
第1章 「私」を生み育てた時代とは
第2章 音楽に育てられた―チェロという楽器
第3章 「かたち」を育てた伝統―観る能、演ずる能
第4章 耳を育てた落語家たち―一期一会の名人の口跡
第5章 眼を育てた映画たち―もう一つの現実世界
第6章 思考を育てた言葉について―「読む・書く・話す」
著者等紹介
村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年生まれ。東洋英和女学院大学学長。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学教養学部、同先端科学研究センター、国際基督教大学教養学部教授等を経て現職。東京大学名誉教授。国際基督教大学名誉教授。専攻は科学史、科学哲学、科学技術社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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