出版社内容情報
永遠の「リカちゃん」誕生物語。写真満載!
「リカちゃん」人形の育ての親と言われる著者が秘蔵資料を公開してその誕生秘話を語る。名前の秘密や開発ノートの他、懐かしいカタログ、グラビア写真を多数収録。「リカちゃん」を堪能できる一冊。
内容説明
1967年誕生。当時の開発担当者が明かす永遠の「リカちゃん」誕生物語。当時の開発ノート、昭和42年の一番初めのリーフレットなど貴重な資料、懐かしの「ブックレット写真」を多数収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
37
私は二代目リカちゃんを買って貰った世代です。あの頃のお人形遊びは鍵っ子だった団地生活ではとても楽しいことでした。まさにこの本に書かれてるように階段の踊場付近にゴザを敷いて友達のリカちゃんと遊んだものです。中にはハウスを持っている子もいたり、私は母親にお布団を作って貰いました。綺麗なドレスの服だったので、普段着用に別に服を買って貰うこともクリスマスが楽しみでした。リカちゃんが生まれた背景など何も知らずに遊んでいたあの頃に還った気分です。様々なご苦労とそれでも楽しみながら生み出してくれた小島さんに感謝です。2014/10/17
ペルー
4
この本を読むのは二度目。読むたびに何かを作り出す情熱を感じます。当時の写真もたくさんで、眺めているだけで楽しい。いい時代だったなぁと懐かしく感じます。2013/04/20
maitake330
3
ビニール玩具製造の中小企業だったタカラが1967年にリカちゃんを生み出し共に大きく育っていく話。若手社員だった小島氏が社長から一冊のノートを渡されてドリームハウスの担当を任される。もう始まりからプロジェクトX感満載。それまでになかったサイズ感や設定(算数が苦手とか)、あこがれを詰め込みつつも親しみのある可愛さのリカちゃんを作り上げていくのに、対象年齢の女の子たちにマーケティングするシーンやリカちゃん電話の生まれたきっかけがおもしろかった!小島氏のお嬢さん(リカさん)の結婚の際の社員からのサプライズが最高!2024/03/05
Yoko Kakutani 角谷洋子/K
3
開発者の方の涙ぐましい努力に感動。リカちゃん誕生には牧美也子さんをはじめとした少女漫画家の影響が大きいことも知りました。緻密なマーケティングによって子供たちの生の声を拾い上げる姿勢も素晴らしい。電話のリカちゃんの声はハイジ役の声優さんだったのですね!2020/07/08
Lulo
3
リカちゃんキャッスルに行ったときにおみやげ屋さんで見かけて気になっていた本。リカちゃん誕生秘話、楽しませてもらいました。 子どもたちのリカちゃんに対する気持ちを受け止め、繊細に商品を変えてきたメーカーの心意気が素晴らしかった。 20代女子の私は、子どものころ、クリスマスに、熱を含んで髪を梳かすと髪色が変わるリカちゃんをもらった。 そこまで着せ替えには熱中しなかったけど、ワクワクした気持ちが懐かしくなった。 子どものおもちゃがどんどん発達するけど、人形に触れて動かして、という遊びは大事だなと思う。2019/10/07