内容説明
妻の中に棲む別人格がヤミ金業者から多額の借金を!家族を守るために闘った男のノンフィクション。
目次
破滅の前触れ
取り立てに追われる日々
そして夜逃げ
「あなたに復讐したかった」
妻の不思議な能力
ふたたびのヤミ金地獄
ヤミ金業者巡り
すべてを失って
多重人格
現れた交代人格
交代人格との和解
ヤミ金への反撃
著者等紹介
花田深[ハナダフカシ]
1948(昭和23)年、島根県生まれ。広島大学理学部地学科卒業後、フリーの助監督としてテレビ、劇映画、記録映画に従事。1991年にサウジアラビア・日本合作劇映画『リトル・シンドバッド 小さな冒険者たち』で初監督。現在、日本映画学校非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かよぴー
29
ある日妻が多重債務者に。著者である夫が悪質な取り立てに追われる。少し落ち着いたと思ったら、またヤミ金より電話が。そして妻の異常な言動、なんと妻は多重人格者だった。小説にはありがちな話だが、この話は実話である。発症は5歳の辛い出来事、交代人格のお陰で彼女は生き延びてきた。実際の話を読むと怖い。そして人間の摩訶不思議さに驚く。えーあの人が?なんて時に多重人格?と疑ってしまいそう。図書館本、ノンフィクションの手記。2015/08/30
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10
本当にノンフィクションなんですよね~突然の借金の取り立て、妻の多重人格が発覚!家族を守るために著者は奮闘。その内容が壮絶で、私の想像をはるかに超える奮闘ぶり。苦労したぶんだけ花田家には強い絆と幸せが訪れる事を祈るばかりです♪2016/03/21
momo
4
ノンフィクション。脳みそはややこしいらしいが、これはかなりの混戦状態。多重人格に関して知識のあった著者でさえ一緒に暮らしていて気付かなかったくらいの巧妙さが怖ろしく思う。しかも奥さんは不思議な能力も持ち合わせていて、周りの人の欲を引き寄せてしまう。その後の花田家は平和なのでしょうか。とくに長男くん、幸せでいてほしい。2015/03/04
青井
2
人間の脳とは本当に不思議だと思った。主人格である純子さんと交代人格達が交換日記を通して会話をするくだりはとても良い。多重人格を扱ったノンフィクションも今では少しずつ増えてきたが、日本人の多重人格について書かれた本書はとても珍しいと思う。花田さんが出演されたというテレビ番組の映像をどうにか手に入れることは出来ないだろうか。2013/05/23
アキ
2
本当にこんなことがあるの?と思うほどの凄まじい記録。交代人格たちが主人格を殺そうとしていたのはゾッとする。主人格と交代人格たちとの交換日記で融和していく様に光が見えた。2012/06/28