感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイアイ
19
母親から壮絶な虐待を受け逃げたのに、20年経って弟の飲酒運転事故をきっかけに再会せざる得なくなった照恵。夫や娘のサポートを受けながら、亡き父の遺骨探しや鬼のような性根の腐った母親が、なぜ自分を虐待したのかを探る。 愛を与えられず知らないまま親になっても、照恵のように虐待の連鎖を絶てる人がいるのは、自分が選らび取った新しい家族、夫の愛の賜物。盗難したり男に目の無い老母の醜い姿、関わらないに越した事はないと思ってしまうモヤっとするラスト。▽図書館 2016/05/14
月花
5
私の血筋は私で絶えるけれども、私の望みだから。愛せない子供を産みたくない。私では親になれない。親の形を見たことがないから。2015/08/12
daiyuuki
5
幼い頃一度は自分を捨てた母に引き取られ、共に暮らすようになった照恵。しかしそこは無償の愛を受ける場ではなく、虐待という地獄だった。虐待され踏みにじられた魂の再生を描いた感動作。「何故わたしを生んだの?」「わたしを愛していないの?」という問いを母に問いかけ、生い立ちを知る中で、母は自分と違う道を選んでいるし、自分は自分の道を諦めず生きてきたことを肯定するまでが、丁寧に描かれています。2005/04/25
松子
4
とても重い気持ちになりながらも虐待について考えさせられる作品。2016/12/18
夜兎
4
壮絶。予定はないものの、結婚や子育てへの不安が増した。仕事的な面では、このような事例に対して私はしっかり対応できるのか…。2014/01/13