出版社内容情報
独立開業が増えている中小企業診断士。実際のところ食べていけるの?7人の失敗事例からリアルな実態を知り成功へのヒントを探る。
内容説明
社会人人気資格No.1の中小企業診断士。独立開業したいけど…「プロコンって本当に食べていけるの?」8人の体験談を基にリアルな実態を知り、失敗と成功の分岐点を探る。素晴らしい人生の挑戦の成功率を高めるヒント満載。
目次
第1部 私はこうして失敗しました(ノープラン・ノー準備で発作的に独立開業;カバン持ちからスタートし、ずっとカバン持ちのまま;管理職の立場を生かして順調なスタートも後が続かず;資格予備校の人気講師になるも貧乏生活;即戦力の社内講師が即、戦力外に;コロナバブルも勢いは続かず;補助金申請支援はドル箱であり続けるのか?;受注グループの春は長く続かない)
第2部 成功・失敗の分岐点(成功者には2パターン;直接受注が成功の必須条件;米国のコンサルティング業界事情と日本の将来;プロコンという素晴らしい生き方)
巻末付録 独立開業のチェックリスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GG読書家
8
中小企業診断士を目指す若しくはこれから中小企業診断士として独立を目指す人に向けた本書。来年65歳で会社を退職するので、年金を受給しながら診断士として稼いでいきたいと考えており、読んでみました。独立はそれなりに大変だという現実はありますが、公的支援案件などあればそこそこ稼ぐのはそんなに大変ではないと感じました。自分に置き換えればどうなることやら、やってみなければわかりません。2024/04/21
しゅー
7
★★★資格挑戦中にこんな本を読むのだから、我ながら自虐的である。独占業務のない診断士が稼ぐならこうだよなと思っていた方向性について、ことごとく失敗例が語られる。思うに①診断士同士の競争が激しい②成果物の価値を見極めづらい③仕事の手離れが悪い、の3つが影響しているようだ。①は年金生活しながら稼ごうと考える御仁も多いようだ。②は監査や訴訟、税務申告のように明確な成果物がある他の士業と比べると如何せん不利である。②と関連するのが③で大手コンサル事務所のように成果物渡してサヨウナラとは行かないのもツライところだ。2024/02/12
Yuichi Tomita
4
実際の失敗例を元に作成された8つの独立失敗のケース(匿名化がされている)を紹介し、その後で成功のためのポイントを解説している。失敗例の中には、上手くいきそうなのにこうなっちゃうのかというものもある。 個人事業者である中小企業診断士が毎年安定した売上を得るのは、本当に大変ということが分かる。あと、公的機関の仕事は単価が低くて収入面ではつらいということも。 人気資格の厳しい現実が分かります。2024/02/18
Tatsuya Hirose
1
【中小企業診断士の独立開業のリアル】 羊肉に興味のある診断士はそんなに多くはないかもしれない。しかし、独立開業に興味のない診断士はほぼいないだろう。その意味で、この本はタイトル通りターゲットに刺さりそう。そして、「失敗事例から学ぶ」という視点はリアルを伝える手法としていいアプローチと感じた。いろいろ参考になりました。加えて、「大手コンサル・ファームが行う『コンサルティング』とプロコン(診断士)が行う『経営診断』は全く別物」。と言い切っているところも納得感高かったです。2024/01/03