出版社内容情報
いまや技術力だけでは世界に通用しない。自社の特許を広く他社に使用させ、自社技術の標準化を図る2.0時代の技術経営を、多くの事例とともに明解に提示する。
目次
第1部 標準とは何か(標準に囲まれて生きる時代;政府が標準化戦略に力を入れ始めた;多様なる標準のかたち)
第2部 公的標準、フォーラム、デファクトを織る―標準化活動は一日にして成らず(国家の思惑が錯綜する公的標準;クアルコム対エリクソン―携帯電話をめぐる争い;冷戦から始まったフォーラムの歴史;DVDから利益を引き出す仕組み;デファクトで設けるビジネスモデル;マイクロソフトのOS制覇大作戦;わが国にも成功例が)
第3部 標準化と経営の密接な関係(標準化するかしないか、それが問題だ;標準に特許が関係したらどうなるのか;敵に塩を送って市場で勝つ)
第4部 世界は標準化とどう向き合っているのか(アメリカは二正面で戦う;ヨーロッパの力の源泉は公的活動;独自標準の作成へと進む中国)
第5部 標準と日本の未来(種は尽きない;ユビキタス時代の勝者となるために)
著者等紹介
山田肇[ヤマダハジメ]
東洋大学経済学部教授。科学技術政策研究所客員研究官。日本工学アカデミー会員。慶應義塾大学・工学博士、マサチューセッツ工科大学・技術経営修士。情報メディアの経済学、技術経営、標準化戦略、情報アクセシビリティなどの分野で広範に活動。国際公的標準化団体IECが06年に実施した百周年記念論文コンテストで、標準化を経済学の観点で分析し入選。株式会社ITNYで戦略コンサルティング事業を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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