出版社内容情報
【本書の内容】
経営学100年の系譜を念頭に管理思想と管理技術の構図を描草したもの。 M.ウェーバーの官僚制論やF.W.テイラーの科学的管理にはじまる合理主義管理思想から心理学的管理思想、有機体的管理思想、意思決定のマネジメント論を経て現象学・意味論的アプローチなど非合理主義の管理思想に至るまでの「管理思想」の系譜、さらに80年代以降の新制度派組織論、自己組織性論やポピュレーション・エコロジー理論、組織文化論および組織学習論などの論点を検証することを通じて管理思想における通史‐全体像を明らかにする。
「因果関係を解明する」科学論と「社会的に構築されたリアリティをイメージする」方法論との間における方法論的≪断絶≫を埋めるべき管理思想100年通史。
目次
第1部 管理思想の構図(序―管理思想の系譜;人間存在様式と組織・管理思想変遷;有機体主義管理思想 ほか)
第2部 管理技術の構図(管理技術としての構図―組織理論とその始動;管理技術の転機軸―心理学主義と管理問題;人間資源論の管理技法―組織ヒューマニズムの系譜 ほか)
第3部 アジア的管理思想の構図(儒教文化圏管理思想研究への視座;儒教精神と経済合理主義―日常生活の倫理的合理化の問題;東北アジアの儒教世界と文化的近似性 ほか)
著者等紹介
代田郁保[シロタイクホ]
1947年、長野県に生まれる。中央大学卒業。明治大学大学院博士課程修了。札幌大学助教授・教授などを経て作新学院大学経営学部教授。同大学経営学部長・大学院研究科長など歴任。同大学院教授(担当科目=経営組織論特殊研究)。専攻は経営組織論・国際比較経営論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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