内容説明
なぜエンロンは破綻したのか?最も革新的といわれていたそのビジネス・モデルとは?不正を許してしまった企業風土、複雑な金融取引のからくり、政府・金融機関・監査法人との癒着、内部告発・中傷という社員の行為の背景にあったもの。この一冊でエンロン事件の全貌が見えてくる。
目次
第1章 ケネス・レイ会長がジャンク・ボンドで資金調達
第2章 部分的な開示
第3章 スキリングの“ケーススタディー”
第4章 “ランク・アンド・ヤンク”
第5章 マーケット創設を事業化すれば好業績
第6章 エンロン、オンライン事業に乗り出す
第7章 高い代償のブロードバンド
第8章 エンロン、水道事業に参入する
第9章 傲慢から倒産へ
第10章 トップは「買い」を勧め、裏で売る
第11章 エンロンの物語の終焉
著者等紹介
フサロ,ピーター[フサロ,ピーター][Fusaro,Peter C.]
エネルギー産業向けにコンサルティング・サービスを提供するグローバル・チェンジ・アソシエーツの創立者で社長。過去13年間、エネルギー産業全般に関すること、エネルギーの危機管理のこと、そしてエンロンについて、精力的に研究し発表してきた。エンロンについての調査は、破綻する以前から手がけており、そのビジネス・モデル、企業体質など、広範囲に及んでいる。そのため、著者がこれまで発表してきたものはエンロンの劇的な崩壊を調査し始めた研究者たちから、常に引用される文献となっている。27年間にわたって国際的にエネルギー関係の仕事に携わっており、エネルギー関係の会議では世界の各地でスピーチをしている。現在、米国エネルギー省のアドバイザーで、国際エネルギー経済協会(International Association of Energy Economics)ニューヨーク支部の会長を務める。フサロはカーネギー・メロン大学でBA(文学士)を得て、タフツ大学では国際関係論でMA(文学修士)を取得している
ミラー,ロス・M.[ミラー,ロスM.][Miller,Ross M.]
ミラー・リスク・アドバイザーの創立者で社長。ヒューストン大学、カリフォルニア工科大学、ボストン大学で数年間ファイナンスおよび経済学を教えた後、ゼネラル・エレクトリックでファイナンス(資金調達)を数量的に調査するグループを立ち上げた。また、国際的な投資銀行ではシニア・バイス・プレジデント兼ディレクター・オブ・リサーチ(調査担当)でもあった。実験経済学のパイオニアと目されており、FTC(連邦公正取引委員会)や国務省のコンサルタントを務めたこともある。また、“スマート・マーケット”と呼ばれているインテリジェント・エレクトロニック・マーケット・システム(電子マーケット・システム)の研究では、名前が知られている。カリフォルニア工科大学で数学の学位を取り、その後ハーバード大学で経済学のPh.D(博士号)を取得している。現在、妻、二人の子供とともにニューヨーク州在住
橋本碩也[ハシモトセキヤ]
1947年、三重県生まれ。70年、日本リーダーズダイジェスト社入社。月刊誌の日本語版、国際版などの記者、編集者、また、単行本の企画、編集などに携わる。85年、証券系経済研究所へ移る。アナリストとして各産業セクターの調査、マクロ・ミクロ経済の研究・分析、情報・運用ストラテジスト、商品・金融先物などの調査・業務に就く。その後、大手新聞社英字新聞、フリーランスで講演・翻訳・執筆活動などを経て、現在PR会社に勤務
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