内容説明
本書は「21世紀型中小企業の国際化戦略」に関する理論的・実証的研究である。第1部の課題は、中小企業はどのような意思決定プロセスを経て海外進出を行うのか、そしてその決定は有効なパフォーマンスを生み出しているのかという視点から「中小企業の海外投資に関する意思決定プロセスとパフォーマンスとの関係」を明らかにすることである。第2部は、「海外進出中小企業のダイベストメント(撤退)」について、なぜ撤退するのかを探求し、本書では企業の戦略としての場合に焦点を当てている。第3部は「21世紀型中小企業の国際化戦略」を「グローバル・ネットワーク戦略」として捉えているところに特徴がある。
目次
第1部 海外投資の意思決定プロセスとパフォーマンス(中小企業の特質;中小企業の海外投資に関する基礎理論;海外投資の分析フレームワーク;海外投資のケース・スタディ)
第2部 海外進出中小企業の戦略的撤退(撤退の定義と分析のフレームワーク;撤退のケース・スタディ)
第3部 21世紀型中小企業の国際化戦略―グローバル・ネットワーク戦略行動(グローバル・ネットワーク;グローバル・ネットワークの3つのパターン;中小企業のグローバル・ネットワーク戦略行動に関するケース・スタディ;21世紀中小企業のグローバル・ネットワーク戦略行動の展望)
著者等紹介
米倉穣[ヨネクラミノル]
1942年鹿児島県揖宿郡に生まれる。1978年神戸商科大学大学院経営学研究科修士課程修了。現在、大阪学院大学企業情報学部助教授、関西ベンチャー学会常任理事
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