出版社内容情報
社会的便益費用分析(社会的便益と社会的費用についての効率性の検討)の理論的体系を明らかにし、ケース・スタディーにより厚生経済学の抽象理論をより実践的に役立てる手法を展開。
内容説明
本書は、経済的資源配分の最適化について厚生経済学の立場から検討を加え、それらを社会的便益費用分析の理論によって具体的分析を行い、体系的理解に資することを目的として、理論的にまとめたものである。すなわち、市場経済では主として消費者余剰、生産者余剰について、また市場の外部性の分野では政府の経済支出を表す公共財の価値評価について、さらに環境や公害などの負の公共財について、それぞれより専門的視点から分析・検討を行っている。
目次
第1部 社会的便益費用分析の基礎理論(便益・効用・費用の基礎概念;社会的便益費用分析と補償テスト;所得再分配と社会的便益費用分析 ほか)
第2部 社会的便益費用分析と環境・企業問題(環境対策と社会的便益費用分析;企業経営の社会的便益費用分析)
第3部 ケース・スタディー(鹿島地域開発;三陸鉄道株式会社;関西国際空港株式会社)
著者等紹介
藤枝省人[フジエダショウト]
昭和7年千葉県生まれ。昭和34年慶応義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。昭和38年米国ハーバード大学経営大学院International Teacher’s Program修了。昭和40年慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。昭和54年慶応義塾大学大学院経営管理研究科教授兼同ビジネススクール教授。昭和60年フランスESSEC(経営大学院)客員教授。平成9年フィリピンMIT(経営大学院)客員教授。平成11年米国ハワイ大学訪問教授。慶応義塾大学名誉教授。経済学博士
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